2016年9月30日
錆びても錆びなくても困ること
コラム4
波照間ステーションが海岸際に建っているがゆえに、潮風の影響でタワーなど鉄製のものは「錆」との戦いです。毎年、計画的にタワーを塗り替え、変えられるパーツはステンレスに交換しています。これは、毎年大変な作業です。2005年に新たに建てた10mの大気汚染物質観測用タワーは、これまでの錆問題を一挙に解決するために、外側をチタンで被覆しました。チタンは錆びないし、強度もあり軽いのでタワーにはもってこいの素材だと判断したためです。実際に運用すると、まったく錆びずに、メンテナンスが不要でした。これで万歳ということなんですが、一つだけ錆びないがゆえに困ったことがあります。それは、ネジがまったく錆びないので、閉めたはずのネジがいつまでも軽く回ってしまうことです。台風による振動でチタン製ネジが緩んでくるという現象もみられ、錆びないことによる課題も学びました。

図7 (a) 長寿命ガス測定用の鉄塔(左)と大気汚染物質測定用のガラスの流路をチタンで覆ったタワー(右)

図7 (b) チタン製の採取口。鳥や虫の混入を防ぐためテフロンネットで覆っている。
目次
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地球環境100年モニタリング
~波照間と落石岬での大気質監視~環境儀 NO.62 - 100年続けることをめざすInterview研究者に聞く
- 濃度標準ガスの開発コラム1
- 温室効果ガスの各国の発生量推移コラム2
- 波照間島と台風コラム3
- 落石岬ステーションの自然環境コラム5
- 環境学習の場としての活用コラム6
- バックグラウンド大気の観測と二酸化炭素濃度の変動コラム7
- 温室効果ガスの長期的変動をモニタリングする事業Summary
- 温室効果ガス観測の現状研究をめぐって
- 地球環境モニタリングステーションのあゆみ
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地球環境100年モニタリング
-波照間と落石岬での大気質監視-環境儀 NO.62 [6.6MB]