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2016年9月30日

波照間島と台風

コラム3

図5 平成18年(2006年)9月16日 台風13号が波照間島を通り過ぎた時の風速と気圧の変化
図5 平成18年(2006年)9月16日
台風13号が波照間島を通り過ぎた時の風速と気圧の変化

 沖縄県付近の台風は発生すると、勢力が衰えないうちに波照間島に到達します。そのため、台風時の風速は70m/秒程度を想定する必要があります。ステーションばかりでなく、電気供給にも配慮しなければなりません。例えば、2006年の台風は、波照間島の真上をゆっくり通過したケースで、その時の気圧と風速のデータを見てみると、風速は最大60m/秒に達していることがわかりました。気圧は、台風の目の中に入った時点で915hPaまで下降し(まるで筑波山の山頂にいるぐらいの気圧)風速も5m/秒まで落ちて、穏やかな夜空が2~3時間広がった後、再び50m/秒という強い風が吹いたことがわかります。このような強い台風は、関東地方ではなかなかお目にかかれないものです。この時、海岸線を走る電柱が多数倒れて、電気が復旧するまでに1週間ほどかかりました。自家発電機が稼働しましたが、自家発電機だけでは1週間を乗り切ることはできませんでした。

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