
環境リスク・健康領域 組織
環境リスク・健康領域は、国⽴環境研究所にある6 領域の⼀つです。領域内には⽣態毒性、曝露影響計測、⽣態系影響評価、リスク管理戦略、統合化健康リスク、病態分⼦解析、⽣体影響評価、曝露動態、環境疫学、環境リスク科学の10研究室があり、それぞれ基盤からプロジェクトまでの研究を展開しています。基盤計測センターには環境標準、計測化学の2研究室があり、環境計測に係る基盤業務を担うと共に、研究開発を進めています。また、エコチル調査コアセンターは、エコチル調査の中⼼機関として総括的な管理・運営を⾏っています。水道水質行政の環境省への移管に伴って令和7年4月に発足した水道水質研究和光分室は地域環境保全領域との共管となっています。

環境リスク・健康領域 メンバー(研究者一覧)
領域長・副領域長・フェロー・シニア研究員
生態毒性研究室Ecotoxicity Research Section研究室ページ
化学物質やその混合物が⽔⽣⽣物や底⽣⽣物に及ぼす有害影響(⽣態毒性)を明らかにするため、分⼦レベル(遺伝⼦やタンパク等)〜⽣体レベル(致死や成⻑・繁殖等)の様々な解析⼿法やモデルを⽤いて研究しています。
曝露影響計測研究室Environmental Exposure and Effect Research Section研究室ページ
化学物質の環境経由の曝露・影響実態の把握手法及び予測手法の開発を目指して、化学分析による実測、生物検定等による影響の包括的把握とその高度化、物性の測定及び推定法開発に関する研究を行います。
生態系影響評価研究室Ecosystem Impact Research Section研究室ページ
閉鎖性内湾などの沿岸生態系におけるフィールド調査、室内実験および数理モデル解析等により生態系における環境リスク因子の曝露・影響実態の解明を進め、機構解析とともに生物相の回復に向けた対策の提案を行います。
リスク管理戦略研究室Strategic Risk Management Research Section研究室ページ
化学物質等のリスク管理および動態や曝露評価に関する研究を行います。具体的には、地球・地域規模での環境中での化学物質等の動き、排出推定、生物への蓄積性、そしてリスク管理に関する研究などを進めます。
統合化健康リスク研究室Integrated Health Risk Research Section研究室ページ
マイクロプラスチックやPM2.5等の大気中粒子状物質の物理化学的性状測定開発および呼吸循環系、生殖発生、次世代等への健康影響評価法開発と作用機序解明研究を行い、健康リスク低減のために有用な情報を提供します。
茅場 聡子KAYABA Satoko

JSPS特別研究員
研究課題
病態分子解析研究室Molecular Pathology Section研究室ページ
病態分⼦解析研究室では、化学物質をはじめとする環境要因が、疾患の発症や病態進展に与える影響を評価し、その分⼦機序の解明に向けた研究を⾏うことにより、健康リスク評価に資する科学的知⾒を提供します。
生体影響評価研究室Health Effect Assessment Section研究室ページ
環境汚染物質・環境因子の脳神経系等、生体機能への影響評価法の開発、影響検出・影響評価を行うことにより、有害環境因子を同定し、環境因子による健康への悪影響の予防・低減に貢献します。
曝露動態研究室Exposure Dynamics Research Section研究室ページ
エクスポゾームやバイオモニタリング、曝露係数・曝露シナリオの定量に関する研究を行っています。特に化学物質曝露後の体内動態に着目して、疫学研究、毒性学研究などと共同し、化学物質の健康影響評価手法について研究します。
環境疫学研究室Environmental Epidemiology Section研究室ページ
環境汚染物質・環境因子が健康へ及ぼす影響を明らかにするための疫学調査・研究を実施し、健康影響評価及び健康被害予防のための政策に資する知見を提供します。また、疫学調査手法を開発・高度化します。
JIANG HongweiJIANG Hongwei

特別研究員
研究課題
環境リスク科学研究推進室Research Office for Environmental Risk Science研究室ページ
最新の科学的知見に基づくレギュラトリ・サイエンスに関する研究を行います。また、環境リスク評価事業や生態毒性試験法の開発・普及啓発などを通じてリスク科学の環境施策への実装に取り組みます。
基盤計測センターCenter for Environmental Standards and Measurement
環境研究の基盤となる環境標準物質の研究開発や計測化学データの精度向上のための手法開発などを行います。
環境標準研究室Environmental Standards Section研究室ページ
環境研究の基盤となる認証環境標準物質を作製、頒布することで、環境計測分野の精度管理に貢献しています。加えて、将来の分析に備えて、環境試料を系統的に収集し、均質化した試料を⻑期保存しています。
計測化学研究室Environmental Measurement and Analysis Section研究室ページ
計測化学研究室では、オリジナルの実験・ 観測により⼀次データを⽣み出すことが 当研究所の強みの⼀つと考え、良質な環境計測データの提供を⾏うと共に、計測精度の維持・向上のため観測・計測・解析⼿法の開発や応⽤を⾏います。
エコチル調査コアセンターJapan Environment and Children's Study Programme Office
「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」について、調査の中心機関として総括的な管理・ 運営を行います。