
計測化学研究室Environmental Measurement and Analysis Section
研究概要

計測化学研究室では、オリジナルの実験・観測により一次データを生み出すことが当研究所の強みの一つと考え、良質な環境計測データの提供を行うと共に、計測精度の維持・向上のため観測・計測・解析手法の開発や応用を行います。
将来の環境問題に対応するための計測を基本とする研究や、科学・学問的なブレークスルーのための先端的な環境計測手法の開発のようなシーズ型研究にも積極的に取り組んでいます。計測に重点を置きながら、異分野研究者による多種・多様な研究を行っています。
研究で使用している計測機器の一部を紹介します。
透過型電子顕微鏡(TEM)<上写真>:加速された電子線を試料に照射し、透過または散乱した電子を磁界レンズによって拡大・結像させることにより微小な形態を観察する顕微鏡です。超高分解能像観察(分解能 0.25 nm、倍率×30~×1,200,000 及び加速電圧80, 100, 120, 160, 200 kV)が可能です。
4.7テスラ高磁場核磁気共鳴断層撮像装置(MRI)<下写真>:強磁場下でラジオ波を照射後、生体内水の水素原子から放出される核磁気共鳴信号に空間分布情報を付けてこれを検出し、画像化します。一般診療用MRIよりも高精細なヒト全脳3次元形態画像(1×1×1 mm3)の解析に加え、脳内代謝物や脳内鉄の濃度の精確な定量も可能です。