
環境標準研究室Environmental Standards Section
研究概要
環境研究の基盤となる環境標準物質と環境試料の長期保存の2事業を推進するとともに、環境中や生体中における元素・同位体や化学物質を精確に計測するための手法開発と、その標準化や実際の環境への適用を行っています。
環境計測におけるものさしとも言える環境標準物質(写真)については、環境基準や国際条約等の社会情勢に合った物質を選び、国際的な規格に合致する認証環境標準物質を作製、頒布することで、環境計測分野の精度管理に貢献しています。加えて、化学物質の環境における状況を把握するとともに、将来起こりうる災害や環境問題の発生に備え、二枚貝などの環境試料を系統的に収集し、均質化した試料を調製して、液体窒素下の低温状態で長期保存しています。
国際的に規制されている環境汚染物質のモニタリングについて、科学的手法と方向性を環境施策に反映することを目指しています。また、電池で動作する小型の大気中化学物質捕集装置(写真)のように、災害時における環境汚染物質の影響を迅速に把握するためのサンプリング手法の開発や実用化も進めています。

