国立研究開発法人 国立環境研究所
環境リスク・健康領域 Health and Environmental Risk Division
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エコチル調査コアセンターJapan Environment and Children's Study Programme Office

「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」について、調査の中心機関としての総括的な管理・運営

「⼦どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」は、環境汚染物質が⼦どもの健康や成⻑発達に与える影響を解明するための⼤規模疫学調査研究です。エコチル調査コアセンターは国⽴環境研究所内に設置され、研究実施の中⼼機関として、全国15 地域の調査を担当するユニットセンター(⼤学等研究教育機関)の業務を⽀援し、医学的な⾯から専⾨的な⽀援・助⾔を⾏うメディカルサポートセンター(国⽴成育医療研究センター)と連携して、調査の総括的な管理・運営を⾏うとともに、研究推進の中核として機能しています。

エコチル調査は2011 年1 ⽉から2014 年3 ⽉末まで妊婦中のお⺟さんに参加を呼びかけ、全国で10 万組の親⼦に参加をいただいています。調査は出⽣した⼦どもが13歳に達するまで継続する計画となっており、⼦どもの年齢時期に合わせた追跡調査を全国のユニットセンター及びメディカルサポートセンターと協働で進めています。具体的には、全ての参加者について、年2回程度質問票を⽤いて、健康状態や成⻑発達の程度、関連する諸要因に関する調査を実施しています。2014 年11 ⽉からは、参加者のうち5000 ⼈を対象として、家庭における環境測定、精神神経発達検査及び医学的検査からなる詳細調査を実 施しています。これらの調査の適切な実施のために、全国15 地域で⼿法を統⼀し、参加者の負担にも配慮して調査を進めています。また、妊娠期から出産時までの各種データの整備、データ管理システムの運⽤及び⽣体試料の保管業務を⾏うとともに、各種環境汚染物質の分析⽅法や精度管理⽅法についての検討を⾏っています。これにより、収集した⽣体試料中の⾦属類や環境汚染物質の分析を実施して、調査参加者の曝露評価を進めて⾏きます。さらに、継続的な調査協⼒の維持を図るために、調査参加者とのコミュニケーション、広報活動などを進めています。

エコチル調査コアセンターは、ユニットセンター、メディカルサポートセンターと協働して調査を着実に実施し、環境省の取組みと協調した国際連携を進めるとともに、国内外の他の研究機関等との連携プラットフォームとしての機能の拡充・強化を図りながら、研究成果の発信を推進しています。

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エコチル調査機関・地域の図
環境リスク・健康分野の概要図
参加者から提供された生体試料の保管

環境リスク・健康領域

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