2008年12月26日
アジア自然共生研究プログラム(中間報告)
平成18〜19年度
国立環境研究所特別研究報告 SR-85-2008
本報告書は,重点研究プログラム「アジア自然共生研究プログラム」の平成18~19年度の研究成果を取りまとめたものです。急速な経済成長を続けているアジア諸国では,日本で高度成長期以来順次経験してきた大気汚染,水質汚濁,自然破壊などの環境問題が同時に顕在化してきています。これらの問題は,日本を含むアジア全体の問題になってきており,国際的な協力によって取り組むべきものです。本プログラムでは,第2期中期計画期間(平成18~22年度)に,「アジアの大気環境評価手法の開発」,「東アジアの水・物質循環評価システムの開発」,「流域生態系における環境影響評価手法の開発」の3つの中核研究プロジェクトによって研究を進めています。本報告書では,東アジア規模,北半球規模での光化学オゾンやエアロゾル・黄砂の動態や発生源,長江流域圏等の富栄養化や東シナ海への影響,都市の環境問題,メコン河流域の生態系破壊などについて,具体的な研究成果を報告しています。
(アジア自然共生研究グループ 中根英昭)
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