国際アドバイザリーボード助言会合開催報告
【行事報告】
山川 茜
国立環境研究所(以下、国環研)では、幅広い知見を持った海外の学識者から研究成果や中長期的な研究の方向性に対して助言を頂くこととし、平成27年度より、国際アドバイザリーボード(IAB)助言会合を開催しております。
今回の助言会合では、第4期中長期計画で実施している災害環境研究プログラム(環境回復研究PG(廃棄物管理システム、環境動態・影響評価)、環境創生研究PG、災害環境マネジメント研究PG)の分科会を、つくば国際会議場にて開催しました(日程:平成30年8月28日(火)-29日(水))。
IAB委員については、これまでの助言会合でも議長をつとめていただいたミランダ・シュラーズ教授(ドイツ)をはじめ、ヨンチル・ソ教授(韓国)、クレメント・トックナー博士(オーストリア)という世界各国で活躍している3名の有識者をお招きしました。分科会では、各研究プログラム代表による概要説明後、研究担当者から研究成果等についての発表があり、それに対して活発な意見が飛び交いました。また、分科会最後のディスカッション&クロージングセッションでは、IAB委員から科学的・学術的な貢献、プログラム間の連携および所内外の協力関係、今後の研究発展性に関して、非常に有益な助言をいただきました。
30日(木)には福島視察として、地産地消型のエネルギー利用を核とした復興まちづくりを行っている新地町スマートコミュニティや、除染で取り除いた土壌や放射性物質に汚染された廃棄物を安全に管理・保管するための施設(中間貯蔵施設)を訪問し、非常に熱心にご覧いただきました。
最後にこの場をお借りして、非常にお忙しい中、国環研のために貴重な時間と労力を惜しみなく使っていただいたIAB委員各位に心から感謝を申し上げます。