独立行政法人国立環境研究所公開シンポジウム2009 『今そこにあるリスク − 環境リスクの真実を語ろう −』
 国立環境研究所では,毎年6月の環境月間にあわせて公開シンポジウムを開催しています。今年は,東京及び京都において,環境研究が環境リスク問題の解決にどのように貢献できるか,当研究所で行っている研究の一端をご紹介します。
 1.メインテーマ      「今そこにあるリスク  - 環境リスクの真実を語ろう-」
 2.内容
 環境リスクとは何かを説明し,国立環境研究所での環境リスク研究への取組を概括する講演をはじめとして,研究所における環境リスク関連研究活動のうちから,(1)化学物質の生態リスク評価のための試験法の開発・改良,(2)最先端の微量の残留有機汚染物質の分析法の開発,(3)空気中の汚染物質とその健康への影響,(4)環境汚染とアレルギー疾患の関わりに関する講演と,本シンポジウムのテーマに関する研究やその他の研究分野の成果について研究者がパネルを用いて来場者と対話しながら説明するポスターセッション(17件)を予定しています。
 3.日時・会場
 (1) 東京会場
 開催日時 	 :  	平成21年6月6日(土)  12:00~17:30
 開催場所 	 :  	メルパルクホール (港区芝公園2-5-20)
 アクセス 	 :  	JR浜松町駅より徒歩10分/都営三田線芝公園駅A3出口より徒歩2分
都営浅草線・大江戸線大門駅A3・A6出口より徒歩4分
 (2) 京都会場
 開催日時 	 :  	平成21年6月13日(土)  12:00~17:30
 開催場所 	 :  	シルクホール (京都市下京区四条通室町東入ル 京都産業会館8階)
 アクセス 	 :  	京都市営地下鉄烏丸線四条駅・阪急京都線烏丸駅26番出口より徒歩3分
 4.参加費・参加登録
 参加費は無料です。参加をご希望の方は,次のいずれかの方法によりお申し込み下さい。
 (1) 「公開シンポジウム2009」 公式ホームページ
       (http://www.nies.go.jp/sympo/2009/)
 上記アドレスにアクセスしてお申し込み下さい。登録完了メールがお手元に届きますので,登録完了メールを印刷の上,シンポジウム当日に受付までお持ち下さい。
 (2) 「公開シンポジウム2009」 公式モバイルサイト
       (http://comm.stage.ac/nies2009/mobile/index.xhtml)
 「公開シンポジウム2009」のポスター及びリーフレットに記載のQRコードを読み取るか上記アドレスにアクセスしてお申し込み下さい(パケット通信料がかかります。)。登録完了メールがお手元に届きますので,登録完了メールをシンポジウム当日に受付にお見せ下さい。
 (3) ハガキ・FAX
 氏名(フリガナ),連絡先住所,電話番号,FAX番号,E-mailアドレス,参加希望会場を明記の上,下記登録事務局宛にハガキまたはFAXにてお申し込み下さい。
E-mailアドレスをご記入いただいた場合はE-mailにて,ご記入いただいていない場合はFAXにて,どちらにも該当しない場合は郵送にて,後日「参加証」をお送りいたしますので,シンポジウム当日に受付までお持ち下さい。
 国立環境研究所公開シンポジウム2009登録事務局
 〒171-0042    東京都豊島区高松1-11-16
 (株)ステージ  内  (担当: 佐藤,橋口)
 Tel.: 03-5966-5784      Fax: 03-5966-5773
 E-mail: info_nies2009@comm.stage.ac
国立環境研究所公開シンポジウム2009プログラム
12:00~13:00 	  	ポスターセッション
 13:00~13:10 	  	開会挨拶      理事長  大垣眞一郎
 13:10~13:50 	  	講演1 	   	「環境リスク研究へのいざない」  ………… 	  	白石寛明
 13:50~14:30 	  	講演2 	   	「メダカ,ミジンコのオス・メスが化学物質で変わる!?-見えにくい生態リスク-」  … 	  	鑪迫典久
 14:30~14:45 	  	休憩
 14:45~15:25 	  	講演3 	   	「環境汚染物質の測り方-ハイテクとローテクからのアプローチ-」    ………………… 	  	橋本俊次
 15:25~15:55 	  	講演4 	   	「私たちの健康に害があるほどに空気は汚染されているか?」  ……………………… 	  	新田裕史
 15:55~16:15 	  	講演5 	   	「身の回りの環境汚染はアレルギー疾患を悪化させる?」  …………………………… 	  	高野裕久
 16:15~16:25 	  	閉会挨拶
 16:30~17:30 	  	ポスターセッション
  	  	(内容は12:00からのポスターセッションと同じですが,この回には講演者も参加します。)
  	  	 
 【ポスターセッション】
 1. 	  	母乳からのダイオキシンが骨形成を阻害する
      - ネズミでの例 -
 2. 	  	ディーゼル排気中ナノ粒子の吸入実験を考える
 3. 	  	アスベスト含有廃棄物を安全・安心に処理するために
      - 無害化の確認試験法の開発 -
 4. 	  	土壌環境中における鉛の動態とその拡散防止
      - 鉛弾由来の鉛の動態について -
 5. 	  	化学物質が心に及ぼす影響をいかに評価するか?
      - 神経毒性試験の有用性 -
 6. 	  	細胞培養系を用いたアレルギー反応に対する化学物質の影響評価
 7. 	  	大気汚染物質と循環器疾患
      - 微小粒子状物質の影響 -
 8. 	  	北京の大気汚染と肺機能への影響
 9. 	  	家庭製品中の化学物質と室内環境への影響
      - 難燃添加剤に着目して -
 10. 	  	東京湾の底棲魚介類の種組成と生息量の変化
      - 現状の把握と原因の追及 -
 11. 	  	小笠原の川にすむ貴重な生き物たち
      - 甲殻類や水生昆虫について -
 12. 	  	メコン河の流域環境
      - 人間活動による水質の変化 -
 13. 	  	日本における野鳥のウェストナイルウィルス感染リスク
 14. 	  	海洋から大気中に放出される植物由来の微量気体を調べる
      - オゾン層を破壊する気体は海洋からも? -
 15. 	  	湖の健康診断
      - 底泥の安定同位体分析から栄養状態を探る -
 16. 	  	レーザーレーダーで黄砂や大気汚染粒子を観る
 17. 	  	地球全体の温室効果ガスを測る
      - 衛星 『いぶき(GOSAT)』 の初期観測状況 -
 公開シンポジウムに関する情報は随時「公開シンポジウム2009」ホームページに掲載いたします。また,前回の「公開シンポジウム2008」の様子は,動画でご覧いただけます(http://www.nies.go.jp/video_lib/index02.html)。
目次
- 環境の研究 —自然・社会との対話—【巻頭言】
- データ空白域での温室効果ガス観測 −中核プロジェクト1 「温室効果ガスの長期的変動のメカニズムとその地域特性の解明」から−【シリーズ重点研究プログラム: 「地球温暖化研究プログラム」 から】
- 陽子移動反応−質量分析計を用いた大気中ホルムアルデヒド濃度の決定【研究ノート】
- 地球温暖化に伴う森林土壌有機炭素の変動を探る【研究ノート】
- 東京湾における調査研究 : 着想,準備から実施に至るまで【調査研究日誌】
- 「国立環境研究所創立35周年記念式典」が開催されました【研究所行事紹介】
- 「第24回全国環境研究所交流シンポジウム」報告【研究所行事紹介】
- 「第28回地方環境研究所と国立環境研究所との協力に関する検討会」報告【研究所行事紹介】
- 平成21年度の地方公共団体環境研究機関等と国立環境研究所との共同研究課題について
- 新刊紹介
- 表彰
- 人事異動
- 編集後記
- 国立環境研究所ニュース28巻1号


