2017年12月28日
生物環境調節実験施設(バイオトロン)
コラム3
私たちの研究活動を支えるのが、大型施設である生物環境調節実験施設(通称:バイオトロン)です。実験植物を栽培するための環境制御可能な材料提供温室、環境要因と植物の反応の相互関係を研究するための処理試験室(チャンバー)、一般実験室、低温室などからなる施設で、建物南側の1、2階が材料提供温室、3階は自然光型チャンバーとなっています(図3)。チャンバーではオゾンなどの大気汚染ガス暴露や高濃度CO2処理が可能で、自然光型が4基、人工光型は大気汚染ガス暴露タイプ3基と、それより小型の乾燥・CO2暴露タイプ6基があります。オゾン暴露ができるチャンバーは国内では他に数ヵ所しかなく、1975年の建設以来、大事にメンテナンスして使っています。オゾンに対する植物の応答機構の解明に関する研究の他、マングローブ植物の環境適応機能の解明に関する研究なども行われており、私たちの研究に欠かせない施設です。

図3 バイオトロン外観
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