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2013年11月21日

アジア低炭素社会の実現に向けて:研究からわかる2050年アジア低炭素社会へ道筋、及びその具現化に向けた日本の貢献の可能性について

(11月13日:日本パビリオン)

写真:パネリスト


 11月13日(水)には、COP19/CMP9会議場内日本パビリオンにおいて、「アジア低炭素社会の実現に向けて:研究からわかる2050年アジア低炭素社会へ道筋、及びその具現化に向けた日本の貢献の可能性について」と題したサイドイベントを開催しました。本サイドイベントでは、最初に、社会環境システム研究センターの甲斐沼美紀子フェローからアジア太平洋統合評価モデル(AIM)の概要および環境省環境研究総合推進費戦略的研究プロジェクトS-6による低炭素アジアプロジェクト研究の成果を報告しました。つぎに、中国・国家発展和改革委員会能源研究所のJiang Kejun博士から、産業革命以前と比較して、全球の気温上昇を2℃以下に抑える「2℃目標」達成に向けた中国の温室効果ガス削減シナリオに関する研究成果が報告されました。また、インド経営研究大学アーメダバード校(IIMA)PR Shukla教授からは、インドの低炭素社会実現に向けた道筋について、持続可能な低炭素交通の観点から分析した研究成果が発表されました。社会環境システム研究センターの藤野純一主任研究員からはAIMを用いたアジア各国・都市を対象とした低炭素シナリオ研究の成果を報告しました。(公財)地球環境戦略研究機関/低炭素アジア研究ネットワーク事務局長の西岡秀三教授からは、日本の低炭素政策決定過程からの教訓、及び、現在急成長で経済発展を遂げているアジアにおいて、これまでの先進国型の発展の轍を踏まずに、直接に低炭素社会の構築に向かう一足飛び型開発(リープフロッグ開発)の道を分析していく際のAIMの役割について紹介しました。

 パネルディスカッションでは、アジアの特徴を取り入れたモデルを用いた低炭素シナリオ分析の役割に関する議論が行われました。さらに、2℃目標を達成していくことは容易ではないが達成可能な目標であり、科学的知見にもとづき、社会・経済・技術的側面からセクター別、かつ包括的に対策を早期実施していくことの必要性が強調されました。