ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方
2018年9月11日

村田智吉主任研究員による著書「土壌環境調査・分析法入門」(田中治夫共著)が出版されました

本の表紙

タイトル: 土壌環境調査・分析法入門
著者: 田中治夫(東京農工大学大学院農学研究院 准教授)
    村田智吉(国立環境研究所地域環境研究センター 主任研究員)


去る2015年は、国連が定めた「国際土壌年」という一年でした。その決議文の中には、「土壌は生態系の基本的機能および食糧安全保障の基盤であり、地球上の生命を維持する要である。そして、土壌には、経済成長、生物多様性、持続可能な農業と食糧の安全保障、貧困撲滅、女性の地位向上、気候変動への対応、水利用の改善など、様々な問題を解決する可能性が秘められている。」と書かれています。

つまり「土壌は大切である」、と多くの方面でその重要性が認められています。 しかし、その重要性を実感すべく実際に土を掘って調べたことのある人は決して多くはないでしょう。土の色が黒かったり、赤かったりするのはなぜか、畑の土、田んぼの土、そして森の土では何がどう違うのか、そんなことを説明するのは容易ではありません。

拙著「土壌環境調査・分析法入門」(田中治夫・村田智吉)は、これから土壌の勉強や研究をはじめてみたいと思っている方を念頭に、前半を土壌の基礎知識を解説した土壌学入門として、後半を土壌の調査方法から簡便な分析方法を解説した調査・分析法入門として、これらをひとまとめにしてみました。

尚、拙著を出版した講談社サイエンティフィクからは,『新編 湖沼調査法』(西條・三田村)というベストセラーが20年以上前に出版されています。著書の構成や記述スタイルなど、おおいにこの秀逸な著書をお手本にさせていただきました。 企画立案から発刊まで、思いの外歳月を要しましたが、その間、講談社のご担当の方々や多くの研究者仲間から多大なサポートを頂きました。この場を借りて心より感謝いたします。

関連リンク