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2016年2月29日

新刊紹介

国立環境研究所研究プロジェクト報告 第111号「内湾生態系における放射性核種の挙動と影響評価に関する研究」

表紙
SR-111-2015

 本報告書は、2011年3月11日の東日本大震災に付随して起きた東京電力福島第一原子力発電所の事故後の東京湾における放射性核種による汚染について、放射性セシウム(134Cs及び137Cs)を中心に、その空間分布と経時変化を取りまとめたものです。放射性セシウムは、大気からの直接降下・沈着のほか、関東平野を含む流域への沈着後の河川等を経由した流入と福島沿岸水に含まれる核種の親潮(外洋水)からの供給を通じて東京湾の水質と底質を汚染したものの、底棲魚介類の汚染は軽微に留まったことが明らかになりました。