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 国立環境研究所の東隣、西大通りをはさんで向かい側にある気象研究所の気象観測鉄塔は、赤白に塗り分けられた高さ200メートル以上の塔です。つくばのどこからでもよく見えて、方向を確かめるよい目印となります。四半世紀近く前、私がつくばに引っ越してきたばかりのころは、夜は今よりもずっと暗く、自転車で裏道を走っていると、どこに向かっているのか分からなくなることもありました。そんなときはまずこの鉄塔を探したものです。また、常磐道を走る高速バスでの東京からの帰り道、この塔の航空障害灯の光が遠方で点滅するのが目に入ると、ああ、つくばに帰ってきたなと思います。その鉄塔が今年度中に撤去されることになり、解体作業が進んでいます。寂しい限りですが、もはやその使命を終えたのでしょうか。背が高くて見つけやすいというところで鉄塔に親近感を感じてきた私ですが、さて、私の運命はいかに?

 

(T.A.)