表彰
受賞者氏名:松橋啓介
受賞年月日:2010年9月16日
賞の名称:2010年度環境科学会奨励賞 (社団法人環境科学会)
受賞対象:持続可能な都市交通システムからみた低炭素都市構築に関する分析
受賞者からひとこと:
受賞対象となった研究業績は、主に地球環境研究総合推進費S-3「脱温暖化社会に向けた中長期的政策オプションの多面的かつ総合的な評価・予測・立案手法の確立に関する総合研究プロジェクト」の(5)「技術革新と需要変化を見据えた交通部門のCO2削減中長期戦略に関する研究」および科学研究費補助金(基盤研究B(2))「持続可能な交通の実現に向けた革新的政策の策定の道筋の開発に関する研究」に関連して取り組んできたものです。自動車起因の大気汚染物質排出インベントリを構築した経験をもとに全国市区町村の自動車CO2排出量マップを作成するとともに、共同研究者との議論や有識者へのグループインタビュー、ワークショップ形式のステークホルダーダイアログ等で得られた知見を取り込み、低炭素社会の実現に向けた2020年、2050年の交通とまちづくりのシナリオを検討してきました。今後は、地球温暖化対策に係る中長期ロードマップの検討や地球温暖化対策地方公共団体実行計画(区域施策)の策定を通じてシナリオのさらなる具体化を図り、持続可能な交通と都市の実現に貢献したいと考えています。
目次
- Behavioral Teratologyから 小児の環境保健疫学調査 (エコチル調査)へ【巻頭言】
- アジア地域の環境再生を目指したバイオエコシステム技術の展開【シリーズ重点研究プログラム: 「循環型社会研究プログラム」 から】 中核研究プロジェクト4 「国際資源循環を支える適正管理ネットワークと技術システムの構築」 より
- 消えるナノ粒子 : その由来と大気中でのふるまい【研究ノート】
- リデュースとリユース 〜リサイクルよりも優先すべきこと〜【環境問題基礎知識】
- 「子どもの健康と環境に関する全国調査」 が始まります【研究施設,業務等の紹介】
- 天皇皇后両陛下の国立環境研究所ご視察について【研究所行事紹介】
- 「サマーサイエンスキャンプ」 開催報告【研究所行事紹介】
- 新刊紹介
- 編集後記
- 国立環境研究所ニュース29巻4号