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受賞者氏名:米元 純三
表彰年月日:平成18年3月27日
賞の名称:平成17年度日本衛生学会最優秀論文賞
受賞対象:日本衛生学会英文誌「Environmental Health and Preventive Medicine」掲載の「Meternal Exposure to 2,3,7,8-Tetrachlorodibenzo-p-Dioxin and the Body Burden in Offspring of Long-Evans Rats」
受賞者からひとこと:
 受賞の対象となった論文は,一鬼勉(パナファームラボラトリーズ,現大日本インキ),武井貞治(環境省,現厚生労働省),遠山千春(国立環境研究所,現東京大学)の各氏との共著です。この論文は,環境省受託によるダイオキシンの動物実験の研究結果をまとめたものです。1998年のWHOのダイオキシン類の毒性等価係数(TEF)の改訂にあたって,影響として胎児期曝露による生殖,免疫,神経行動などの感受性の高いエンドポイントが選ばれ,また用量尺度として体内負荷量が用いられました。しかしながら,影響と体内負荷量を同じ実験で見た報告は非常に限られていたため,TEF根拠データの精緻化を目指してこの実験を行いました。ダイオキシンの胎児期曝露による影響とそのメカニズムには,まだまだ解明すべき点が多く,今後とも研究を続けていきたいと考えています。