編集後記
冷夏,集中豪雨,長雨,台風など異常気象に見舞われた一年でした。因果関係が今一つ明らかでないにせよ,新聞やテレビでは,地球規模の環境汚染との関連性を追求するような特集がしばしば報道されました。そして,環境行政面では,懸案であった環境基本法が成立する運びとなり,時は正に,環境というキーワードへの追い風が吹いています。
私自身について言えば,環境に関する研究に携わっている今,ややもすると追い風に乗って環境というキーワードを安易に使うきらいがあると反省しています。ところで,子供の頃,大晦日になると,時間を肌で感じて訳も分からずドキドキしたことを覚えていませんか。そんな感覚を持って環境に関する研究を行えたら,と感じる師走である。(M.N.)
目次
- 研究のネットワーク化巻頭言
- 環境研究と女性論評
- 環境を見る化学の目をみがく論評
- ディーゼル排気による慢性呼吸器疾患の発症機序の解明とリスク評価に関する研究プロジェクト研究の紹介
- 森林破壊が野生生物種の減少に及ぼす影響の機構に関する研究(熱帯林の撹乱による林床性鳥類群集構造の変化)プロジェクト研究の紹介
- ”A method for micro-determination of total microcystin content in waterblooms of cyanobacteria (blue-green algae)"Tomoharu Sano, Fujio Shiraishi, Kunimitsu Kaya:International Journal of Environmental Analytical Chemistry, 49, 163-170(1993)論文紹介
- ("Effect of arsenic pollution on soil microbial population" Mikiya Hiroki: Soil Science and Plant Nutrition, 39, 227-235 (1993))"Arenic fungi isolated from arsenic-polluted soils" Mikiya Hiroki and Yoshihito Yoshiwara:Soil Science and Plant Nutrition, 39, 237-243 (1993)論文紹介
- 臭化メチルは成層圏オゾン層にどのような影響を与えるのか研究ノート
- 環境遺伝子工学実験棟ネットワーク
- オゾン層国際研究集会(Tsukuba Ozone Workshop)ネットワーク
- 表彰・主要人事異動