編集後記
ストックホルムで開催された国連人間環境会議から20年、この間、日本は公害先進国から環境保全推進国になるべく様々の対策を講じてきた。しかし、環境問題そのものは、地球的規模に拡大し、より深刻さを増してきている。このようななかで、来年6月には、ブラジルで「環境と開発に関する国連会議」(環境サミット)が開催される。現在、この会議に向けて世界各国で準備が進められている。
11月5日に宮沢新内閣が誕生して、中村正三郎環境庁長官が就任された。「環境と開発に関する国連会議」に向けて、我が国は、地球規模の環境協力の強化を図る上において指導的役割を果たさなければならないが、新長官の元で、われわれ環境研職員も人類の生存の基盤である地球の環境保全に大いに役立ちたいものである。(K.I)
目次
- 世界をリードする研究をめざして巻頭言
- 陸水学が地球環境問題解決のために果たすべき役割論評
- 熱帯林における野生生物の多様性プロジェクト研究の紹介
- 環境容量から見た水域の機能評価と新管理手法に関する研究プロジェクト研究の紹介
- 疫学研究者は何をしているか−大気汚染の場合経常研究の紹介
- 地理情報システム(GIS)による植生分布の解析−日本植生データベースの開発−経常研究の紹介
- 沿道大気汚染とビル風研究ノート
- 平成3年度地球環境研究総合推進費についてその他の報告
- 第7回全国環境・公害研究所交流シンポジウムの開催についてその他の報告
- たんぼ研究ノート
- Research Triangle Park(RTP)の研究環境海外からのたより