FAQ5. 一人当たりの排出量
・二酸化炭素(CO2)(一人当たり、一世帯あたり)
Q5-1 日本の一人当たりのCO2排出量はどれくらいですか?
A
「国民一人当たりのCO2排出量」にはさまざまな考え方や計算方法があります。 例えば、「日本の温室効果ガス排出量データ(確報値)」の「一人あたりGHG排出量シート」では、近年の日本の一人当たりCO2排出量は9~10トン程度となっています。この値は、日本全体のCO2排出量を日本の人口で割ることによって算出されたものです。この値には、製造業(工場)や企業のオフィスなど、一般家庭とは直接は関係ないところで使われるエネルギーから排出されるCO2の量も含まれていることに注意が必要です。一般の家庭生活に直接関係しているものに限定して計算すると、一人当たりのCO2排出量はもっと小さくなります。当オフィスでは、以下の合計値を家庭からのCO2排出量とみなし、それを日本の人口で割って一人当たりの排出量を計算しています。
(1)家庭のエネルギー消費(電力消費も含む)に伴うCO2排出量
(2)自家用車の使用に伴うCO2排出量
(3)ごみ処理時に発生するCO2排出量
(4)水道利用(浄水場でのエネルギー利用等)に伴うCO2排出量
最新の算定値については、当オフィスのホームページに掲載されている「日本の温室効果ガス排出量データ確報値」の「一人あたりGHG排出量」シートおよび「家庭における一人あたりのCO2排出量」シートのグラフをご参照下さい。
・家庭から排出される温室効果ガスに関するデータ
Q5-2 温室効果ガス排出量データの「Household(per household)」シート「家庭における世帯あたりのCO2排出量」、「Household(per capita)」シート「家庭における一人あたりのCO2排出量」はどのように算定していますか?
A
当オフィスでは、以下の合計値を家庭からのCO2排出量とみなし、それを日本の世帯数または人口で割って家庭における一世帯当たりの排出量および家庭における一人あたりの排出量を計算しています。
- 家庭のエネルギー消費に伴うCO2排出量
- 自家用車の使用に伴うCO2排出量
- ごみ処理時に発生するCO2排出量
- 水道利用(上下水処理場での燃料・電気等の使用)に伴うCO2排出量
- 家庭のエネルギー消費に伴うCO2排出量 :石炭等、灯油、LPG、都市ガス、電力、熱
電気・熱配分後の排出量(シート3)の家庭部門に含まれる排出量。それぞれの排出量は資源エネルギー庁の「総合エネルギー統計」を基にしている。 - 自家用車の使用に伴うCO2排出量 :ガソリン、軽油
運輸(旅客)部門の自家用乗用車(家計利用分)に含まれる排出量。それぞれの排出量は資源エネルギー庁「総合エネルギー統計」を基にしている。 - ごみ処理時に発生するCO2排出量 :ごみ処理
一般廃棄物のうち、プラスチックなどの化石燃料由来廃棄物の焼却および廃棄物処理施設における燃料・電気等の使用に伴い発生するCO2排出量(電気・熱配分後)。それぞれ、非エネルギー起源CO2の廃棄物、エネルギー起源CO2の業務その他部門の一部に相当する。なお、生活系ごみのみを対象としている。 - 水道利用に伴うCO2排出量:水道
上水道処理施設および下水処理施設での燃料・電気等の使用に伴い発生するCO2排出量(電気・熱配分後)。業務その他部門の一部に相当する。生活用水を対象としている。