2012年11月26日(月)、気候変動枠組条約第18回締約国会議(COP18)、京都議定書第8回締約国会合(CMP8)が始まりました。この日から2週間、カタール・ドーハでは、各国政府によって様々な気候変動に関する議題が話し合われます。
国立環境研究所(NIES)は、この会期期間中、世界中から集まる会議参加者に向けて、NIESが誇る地球温暖化・気候変動研究をはじめとする最新の研究活動をアピールするため、展示ブースをかまえ、毎日活動を行っています。
展示ブースには、現場ならではの電源問題などを克服し悪戦苦闘しながら2台のモニターを設置しました。温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)による最新の温室効果ガスモニタリング結果や、全球気候モデルMIROC5を用いた将来の気候シミュレーション結果を動画にて上映する他、アジア太平洋統合評価モデル(AIM)を用いたアジア低炭素社会構築のためのシナリオ研究をはじめとする、NIESの幅広い研究の成果報告(合計では30点以上)を納めたコンパクトディスクを、ブースを訪れた方1人1人に手渡しするとともに概要を説明しています。
初日である11月26日には、100名ほどの方が、NIESの展示ブースを訪れました。特に、アジア、アフリカの政府関係者が多く、NIESの研究の多くが世界、あるいは地域レベルで行われていることから、自分たちの地域にも関係し得るという点に、関心を持たれていました。また、ブースを訪れた中東や欧州の研究者などは、具体的な質問をされるとともに、今後も研究レベルで情報共有を図っていきたいなど、新たなネットワーク作りのきっかけになることが期待されました。なお、カタールのテレビ局がブース内のポスターを詳細に録画しており、カタール国内ではNIESの放送がありそうです;。
モダンなデザインに最新の施設を備えたドーハの広い会場には、世界各国から政府、国際機関、NGOなどの関係者が集まっています。この幅広い層の参加者に向けて、出来るだけ多くNIESの研究活動を知って頂けるよう、展示ブースを開催して参ります。