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2015年11月2日

出前授業 in つくばインターナショナルスクール

2015年7月23日(木)につくば市内にあるつくばインターナショナルスクール(TIS)で「水」をテーマとした出前授業を行ってきました。

TISの生徒と集合写真

TISは、英語を話す子供たちのために、英語をベースとした教育の必要性から設立されたスクールです。つくば・インターナショナル・スクールHPはこちら

今回はサマープログラムに参加している5歳児クラスが対象でした。日本語対象のクラスでしたが、果たして環境研究所らしい内容を5歳児に授業することができるのか。最初は何をしたら良いか悩みましたが、環境研究所の「夏の大公開」で小学生向けに行っている「水の分析体験」を行うことにしました。

まず、JAXAのHPから拝借した「地球の出」の写真を見せて、地球が水の惑星であることを伝えました。次に「身近にはどんな水があるでしょうか?」という問いを投げかけました。「雨」「水道の水」「田んぼ」という答えが返ってきます。私たちの自然や生活の身近には様々な水があることを意識してもらいました。さらに、水の違いを知る方法として、「水質分析」があることを紹介しました。当然、「水の分析」と聞くと子供たちは「?」となります。

「地球は水の惑星」と伝える


「水の分析」を理解してもらうために、「水の当てっこゲーム」をしました。「水」と「スポーツドリンク」は、視覚や嗅覚で判断できます。「水」と「砂糖水(コップにスティックシュガー1袋)」は視覚・嗅覚ではわかりませんが、味覚で判断することができます。しかし、「砂糖水」を水で100倍に薄めると、味覚では判断できません。

水の当てっこゲーム


そこで、簡易型の水質分析キットで実験を行って、比色法によって何の水か判断しました。「水」と「薄い砂糖水」の色はまったく違うので、子供たちも驚きます。もちろん子供たちは実験しませんが、安全ゴーグルをかけて臨場感を味わってもらいました。

安全ゴーグルをかけて実験の様子を観察


今回の授業では五感を活用する授業を心がけました。水とスポーツドリンクを臭いで判別し、水と砂糖水は味覚で判別し、水と薄い砂糖水は水質分析の色で判別し、ゴーグルを着用して触覚も刺激しました。まだ5歳児なので、水についての理解を深めるよりも、驚きや感動がある授業となるように心がけました。

子供たちには、これからもたくさんの驚きや感動をしながら、学び続けて欲しいと思います。
 
(地域環境技術システム研究室 小野寺 崇)