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2016年7月26日

国際ワークショップに参加する高専学生を対象としたセミナーの開催

2016年7月6日(水)に、ISTS(International Symposium on Technology for Sustainability)2016*に参加する全国から選抜された工業高等専門学校の学生24名(留学生を含む)および教員・コーディネーター学生6名の合計30名の方を対象に実験施設の見学とセミナーを実施しました。セミナーでは、開発途上国向けの排水処理技術に関する最新の研究成果や、その技術を東南アジア地域に普及させるための戦略的活動に関して紹介を行いました。

今回、ISTSの題材であるインドネシアの村では、生活排水などの処理システムが整備されておらず、水質汚濁などの環境問題が起きています。また、工場排水や雨期の洪水、砂の採掘による環境汚染なども問題となっており、早急な対策が望まれています。

今回のセミナーを通じて学んだ水環境問題の現状や、水質改善・排水技術に関する知識が、インドネシアの水問題の解決に向けた議論に貢献できれば幸いです。最後に、様々な国の学生が集まるインドネシアでの国際シンポジウムにおいて、活発な議論行われることを期待しております。

* ISTSとは、平成23年度から独立行政法人国立高等専門学校機構が実施している学生主体の国際シンポジウム。英語コミュニケーション能力の向上と国際感覚の涵養に貢献することが主な目的。今年度は、インドネシアのガジャマダ大学でISTS2016が開催予定。ISTS2016では、学術発表とワークショップ(インドネシアの村の問題を、農産業、土木・建築、エネルギー、IT、観光、製造業という6つの観点から解決するためのグループワーク)を行う予定。

セミナーの様子
参加者との記念撮影(前列左端が著者)

環境技術システム研究室 珠坪 一晃