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2012年9月30日

二次生成有機エアロゾルの環境動態と毒性に関する研究(特別研究)
平成21~23年度

国立環境研究所研究プロジェクト報告 SR-101-2012

表紙
SR-101-2012 [5.0MB]

 直径が数µm以下の微小な粒子状物質(PM)は人の健康に影響を及ぼす可能性があるため、大気環境を保全するうえで大変注目すべき物質です。そのため、2009年度にはわが国のPM2.5(直径2.5µm以下の微小粒子)の環境基準が設定されました。近年、都市の大気環境に大きな影響を及ぼしていたディーゼル車からの粒子は減少する傾向にありますが、その一方で、窒素酸化物(NOx)や揮発性有機化合物(VOC)などのガス状物質から光化学反応で生成される二次粒子の影響が高まる傾向にあります。しかし、二次粒子、特にSOAと呼ばれる二次生成有機エアロゾルの大気中での動態は十分解明されてはおりません。この研究では、SOAの細胞への曝露による毒性の研究、化学組成の分析、大気中での動態解明のためのモデル評価や発生源の解明などに関する一連の研究を行いました。本研究報告書がPMの大気環境影響の研究の新たな取り組みの一歩になれば幸いです。

(地域環境研究センター 高見 昭憲)

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