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1991年3月20日

雲物理過程を伴う列島規模大気汚染に関する研究
昭和61年度〜平成2年度

国立環境研究所特別研究報告 SR-7-'91

表紙
SR-7-'91 [1.7MB]

 この報告書では長距離輸送中に発現する種々の形態の大気汚染、すなわち都市型NO2汚染、光化学オキシダント汚染、二次粒子汚染、湿性大気汚染、酸性雨等の生成機構に関する研究成果を示した。

 陸上を渡る大気汚染長距離輸送機構としては種々の局地風が合体して形成される大規模風による長距離輸送機構が本研究によって初めて明らかにされた。また数値モデルを用いて長距離輸送中に起こる種々の大気汚染を統一的に予測する手法を確立した。このモデルを用いて窒素系、及び硫黄系汚染物質の収支と乾性沈着量を明らかにするとともに、発生源と環境濃度との関連性を定量的に評価した。

 海上を渡る大気汚染長距離輸送機構としては、九州地域におけるフィールド観測データを基に解析を行った。その結果、成層圏オゾンの沈降の詳細なメカニズムを初めて明らかにすることができた。また大陸方面からの汚染物質と天然起源汚染物質の流入、人為起源汚染物質と天然起源物質の相互作用、特に火山起源のSO2の変換プロセス及び雲、雨への取り込み過程を解明した。

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