国際アドバイザリーボード助言会合開催報告
【行事報告】
岩崎 一弘



国立環境研究所(以下、国環研)第4期中長期計画期間中(平成28~32年度)に国立環境研究所(以下、国環研)で得られた研究成果や今後国環研で行う研究の方向性などに対して、国内ばかりでなく海外からも評価や助言を受けるために、幅広い知見を持った海外の学識者による「国際アドバイザリーボード(IAB)」助言会合が平成29年8月29日(火)から31日(木)の3日間及び9月1日(金)には国環研福島支部へのエクスカーションと全4日間のスケジュールで開催されました。
前回2015年に開催されたIABにおいて議長をつとめていただいたミランダ・シュラーズ教授(ドイツ)をはじめ、オーストリア、スウェーデン、アメリカ、韓国と世界各国で活躍している7名の学識経験者を委員としてお招きしました。今回のIABでは第4期中長期計画で実施している課題解決型研究プログラム(低炭素研究PG、資源循環研究PG、自然共生研究PG、安全確保研究PG、統合研究PG)と1研究事業(エコチル事業)が分科会を開催しました。国環研からの発表に対し、IAB委員から科学的・学術的な貢献、課題解決を意識した研究展開、国際的な協力関係やさらに各プログラム間の連携に関して、非常に有益な助言をいただきました。
また、3日目の午後には担当IAB委員との議論、霞ヶ浦周辺の視察など各プログラムでの交流を深め、特に午後遅くから開催された各プログラム主催のポスターセッションは大変盛況で、IAB委員と特に若手国環研研究者との活発な交流が行われました。さらに、ほとんどのIAB委員が参加した4日目のエクスカーションでは、福島県環境創造センターや周辺地域、福島支部での研究紹介など非常に熱心にご覧いただきました。
最後にこの場をお借りして、非常にお忙しい中、国環研のために貴重な時間と労力を惜しみなく使っていただいたIAB委員各位に心から感謝を申し上げます。