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第17回(2014年度)地域シンポジウムポスター優秀発表賞(日本環境共生学会)

  • 受賞者:
    平野勇二郎
  • 受賞対象:
    低炭素型ライフスタイル実現する都市の環境創生に向けた検討
  • 受賞者からひとこと:
     これまでは低炭素型ライフスタイルというと、例えば冷房の設定温度を上げるとか、できるだけ自家用車を使わず公共交通機関を利用するなど、省エネルギーによってCO2排出量を削減することが中心であったと思います。しかし実際には直接的なエネルギー消費によるCO2排出よりも、製品やサービスを利用することによって工場や事業者から排出される間接的なCO2の方が多いのです。そこで、間接的なCO2を削減するライフスタイルを実現するために、どのような都市を造ればいいのかという検討を行った内容をポスターにまとめて発表しました。今回の受賞は、こうした問題提起と解決に向けた提案を評価していただいたと考えています。研究自体はまだ始まったばかりですが、今後ますます重要になるテーマだと考えておりますので、社会的に貢献できるように研究を進めていきたいと考えています。

2014年度堀内賞(日本気象学会)

  • 受賞者:
    町田敏暢
  • 受賞対象:
    航空機を用いた温室効果気体のグローバル変動の観測とその解析
  • 受賞者からひとこと:
     世界には依然として温室効果ガスの観測空白域が残っており、「上空」のデータも著しく不足しています。今回の受賞は、日本航空の旅客機を使ったCONTRAILプロジェクトやシベリアの航空機モニタリングなどで上空の温室効果ガスの観測に貢献したことを評価していただきました。これらの大きなプロジェクトでは私以外に多くの方が力を注いでおり、この賞はそのようなみなさんと共にいただいたものだと思っています。

第11回環境情報科学ポスターセッション理事長賞(環境情報科学センター)

  • 受賞者:
    平野勇二郎、戸川卓哉
  • 受賞対象:
    ライフサイクルCO2を削減する都市環境構築に向けた方策の提案(環境情報科学, 44(1), 112, 2014)
  • 受賞者からひとこと:
     都市環境、ライフサイクルアセスメント、環境経済の3分野を結びつけた低炭素型ライフスタイルの研究プロジェクトを進めています。これらの3分野は相互補完的な関係にあると考えており、これらを結びつけることで個別の分野では検討できなかった新しい低炭素社会のシナリオが描けるのではないかと考えています。賞をいただいたポスターはその研究コンセプトと、これまでの成果を紹介したものです。研究プロジェクトはまだ多くの課題が残されている段階ですが、今回の受賞を励みにこの研究プロジェクトを進めていきたいと思います。

ベスト新分野開拓賞(一般財団法人茨城県科学技術振興財団つくばサイエンス・アカデミー)

  • 受賞者:
    山口晴代
  • 受賞対象:
    藻類リソース その多様な世界と応用利用(SATテクノロジー・ショーケース2015, プログラム&アブストラクト, 57, 2015)
  • 受賞者からひとこと:
     「SATテクノロジー・ショーケース2015」において「藻類リソース その多様な世界と応用利用」と題したポスター発表が評価され、受賞に至りました。NIESコレクションでは現在、シアノバクテリアや緑色植物を中心に2,451の藻類培養株が利用可能で、昨年度実績で年間1,100株程度が国内研究者を中心に海外の研究者からも利用されています。NIESコレクションの中には、食品や化粧品、バイオ燃料等への利用が期待される藻類株もたくさん含まれており、今後さらなる需要が見込まれます。NIESコレクションのプレゼンスを高め、研究者に広く利用される高品質の培養株の提供が行えるようより一層の努力をする所存です。

Excellent Poster Award, Gold (The International Conference on Anaerobic Digestion: AD Technology and Microbial Ecology for Sustainable Development (ADTech2015))

  • 受賞者:
    珠坪一晃、小野寺崇
  • 受賞対象:
    HIGH RATE ANAEROBIC TREATMENT OF MOLASSES-BASED WASTEWATER (ADTech 2015 International Conference on Anaerobic Digestion AD Technology and Microbial Ecology for Sustainable Development, Abstracts, 106, 2015)
  • 受賞者からひとこと:
     糖蜜を原料としたバイオエタノールの生産工程から排出される蒸留廃水の高効率メタン発酵処理、循環利用方法に関する研究成果に対して、最優秀ポスター賞をいただきました。タイで初めて開催された嫌気性消化に関する国際会議で、国環研とタイの研究機関(コンケン大学、ミットポンサトウキビ研究所)との連携により得られた研究成果が表彰され、大変嬉しく思います。今後も、東南アジアの国々で問題となっている廃水による水環境汚染・温室効果ガスの放出などの問題解決に資する研究開発を着実に進めていきたいと思います。

遠山椿吉記念第4回食と環境の科学賞(一般財団法人東京顕微鏡院/医療法人社団こころとからだの元氣プラザ)

  • 受賞者:
    新田裕史
  • 受賞対象:
    環境疫学手法によるPM2.5等の大気汚染物質の健康影響の評価に関する研究
  • 受賞者からひとこと:
     この賞は明治期の我が国における衛生学・公衆衛生学の先達のひとりである遠山椿吉先生の業績を記念したものです。環境疫学における最も大きな課題である曝露量の定量評価や多種多様な環境要因を解析するための統計手法を適用するなどして、自動車排ガス曝露に関わる幹線道路沿道住民における疫学研究やPM2.5などの短期曝露及び長期曝露による健康影響に関する疫学研究を実施してきました。このような実施上ならびに解析上の多くの困難を内包する環境疫学研究に長年取り組んで来ましたことを評価していただきました。環境疫学は全てがチームとしての研究であり、共同研究に関わった多くの研究者を代表して賞をいただいたものと考えています。

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