平成8年度地球環境研究総合推進費研究課題一覧(国立環境研究所環境研究所関係実施分のみ)
研究課題分類
新規:平成8年度新規着手課題
重点:重点研究
継続:継続実施課題
途上国:開発途上国等共同研究
I.課題別研究
A.オゾン層の破壊
課題分類 | 研究課題名 | |||
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H8重点新規 | A−1 | 衛星データ等を活用したオゾン層破壊機構の解明及びモデル化に関する研究 | (1)オゾン層破壊における極渦変動の影響に関する研究 | |
(2)極域・中緯度域相互作用とオゾン層変動に関する研究 | ||||
(3)統計的手法によるオゾン層変動の解明 | ||||
(4)化学輸送モデルによる極渦の物理・化学過程の解明 | ||||
(5)不均一反応によるオゾン破壊機構の研究 | ||||
(6)中層大気における力学・光化学結合過程に関する観測的研究 | ||||
H8重点新規 | A−2 | 臭化メチル等の環境中挙動の把握と削減・代替技術の開発に関する研究 | (1)臭化メチルの環境中挙動の把握に関する研究 | |
(2)臭化メチルの削減・代替技術の開発と評価に関する研究 | ||||
継続 | A−3 | オゾン層破壊関連大気微量物質の衛星利用遠隔計測に関する研究 | (1)太陽掩蔽法オゾンセンサーによるエアロゾル計測に関する研究 | |
(2)地上衛星間レーザー長光路吸収法による大気微量分子の観測に関する研究 | ||||
(3)可視・中間赤外・赤外波長域大気透過率データを用いたエアロゾル情報の高精度推定に関する研究 | ||||
H8新規 | A−4 | 紫外線の増加が人の健康に及ぼす影響に関する疫学的視点を中心とした研究 | (1)紫外線のヒト健康への総合的影響に関する研究 | |
(2)ライフスタイルを考慮した,標的部位における紫外線有効暴露量評価手法の開発に関する研究 | ||||
(3)白内障の実態把握並びに,白内障発症と紫外線暴露との関連性解明に関する国際比較研究 | ||||
(5)人の紫外線暴露に対する遺伝的感受性要因の解明に関する実験的研究 | ||||
(7)発がん物質への複合暴露による発がん過程に及ぼす修復要因に関する実験的研究 | ||||
H8新規 | A−5 | 紫外線増加が生態系に及ぼす影響の評価に関する研究 | (4)紫外線増加が野生植物に与える影響の評価に関する研究 |
B.地球の温暖化(現象解明)
課題分類 | 研究課題名 | |||
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H6重点継続 | B−4 | シベリア凍土地帯における温暖化フィードバックの評価に関する研究 | (1)シベリアの湿地における温室効果ガス発生量へのフィードバック | |
(2)シベリアの森林における温室効果ガス発生量へのフィードバック | ||||
(3)シベリアにおける温暖化検出の手法に関する研究 | ||||
(4)航空機による温室効果ガスの測定法の高度化に関する研究 | ||||
継続 | B−5 | 気候モデルによる気候変動評価に関する研究 | (1)気候変動予測モデルの開発・改良に関する研究 | |
(4)気候変動に係わるフィードバックプロセスの詳細なモデル化に関する研究 | ||||
(5)気候システムの変動特性に関する研究 | ||||
H8新規 | B−7 | 北太平洋の海洋表層過程による二酸化炭素の吸収と生物生産に関する研究 | (1)海洋表層CO2分圧測定の高度化に関する研究 | |
(4)高頻度観測データを利用した北太平洋域の海洋表層二酸化炭素分圧の時空間分布のモデル化に関する研究 | ||||
(5)大気,海洋の二酸化炭素の同位体測定による炭素循環の解明に関する研究 | ||||
H8新規 | B−8 | 地球温暖化に係わる対流圏オゾンと大気微量成分の変動プロセスに関する研究 | (1)対流圏オゾン分布の地域特性,季節変動要因の解析 | |
(2)対流圏オゾン濃度変動に係わる化学反応に関する研究 | ||||
(4)対流圏物質循環モデルによる対流圏オゾンの分布と動態の解析 |
B.地球の温暖化(影響・対策)
課題分類 | 研究課題名 | |||
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H8新規 | B−10 | 地球温暖化によるアジア太平洋域社会集団に対する影響と適応に関する研究 | (1)地域住民の内分泌系および循環系等疾患に対する温暖化の影響と適応に関する研究 | |
(2)流行モデルによる動物媒介性感染症の地球温暖化に伴う拡大予測に関する研究−デング熱,デング出血熱を中心に- | ||||
H8新規 | B−11 | 温暖化の社会・経済影響の評価と検出に関する研究 | ||
H6重点継続 | B−14 | 地球温暖化防止対策技術の総合評価に関する研究 | (1)技術評価のためのライフサイクル温室効果ガス排出量の分析に関する研究 | |
(2)民生分野における重点対策の普及に当たっての技術的評価 | ||||
(3)交通分野における重点対策の普及に当たっての技術的評価 | ||||
(5)対策の総合評価手法の開発に関する研究 | ||||
H6途上国継続 | B−15 | アジア太平洋地域における温暖化対策分析モデル(AIM)の開発に関する途上国等共同研究 | (1)温室効果ガス排出モデル(AIM/emission)の開発に関する共同研究 | |
(2)温暖化影響モデル(AIM/impact)の開発に関する共同研究 | ||||
H7重点継続 | B−16 | 地球温暖化抑制のためのCH4,N2Oの対策技術開発と評価に関する研究 | (6)CH4,N2O抑制のための生活排水系のバイオ・エコエンジニアリングシステムによる対策技術 | |
(9)東北アジア地域におけるCH4,N2O抑制のための汚水・汚泥の適正処理技術開発生抑制技術開発 | ||||
H8新規 | B−52 | アジア太平洋地域における地球温暖化の局地植生への影響とその保全に関する研究 | (1)モンスーンアジアにおける温暖化とENSOの植物への影響に関する研究 | |
(2)中国の森林/草原植生に及ぼす地球温暖化の影響とその保全に関する研究 |
C.酸性雨
課題分類 | 研究課題名 | |||
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H8重点新規 | C−1 | 東アジアにおける環境酸性化物質の物質収支解明のための大気・土壌総合化モデルと国際共同観測に関する研究 | (1)東アジアスケールの環境酸性化物質の総合化モデルの開発に関する研究 | |
(2)東アジアスケールの国際共同観測による環境酸性化物質の物質収支に関する研究 | ||||
(3)東アジア地域の乾性沈着量測定に関する研究 | ||||
H8新規 | C−2 | 酸性・汚染物質の環境−生命系に与える影響に関する研究 | (1)根圏環境の酸性化が微生物及び養分バランスに与える影響に関する研究 | |
(2)アルミニウムの環境中動態に関する研究 | ||||
(3)東アジア地域における陸水魚類生態系に与える酸性雨影響評価技術の開発と応用 | ||||
(4)環境酸性化の腐朽菌に及ぼす影響に関する研究 | ||||
(5)集水域の酸中和能力の評価手法の改善と応用 | ||||
H6途上国継続 | C−4 | 東アジア地域の酸性雨原因物質等の制御手法の実用化に関する研究 | (1)酸性雨原因物質の制御と評価に関する研究 |
D.海洋汚染
課題分類 | 研究課題名 | |||
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H8途上国新規 | D−1 | 渤海・東シナ海における河川経由の環境負荷が海洋生態系に与える影響評価手法に関する研究 | (1)河口域における流入負荷及びその循環の変動把握手法に関する研究 | |
(2)汚濁物質が海洋生態系・物質循環に与える潜在的影響の評価手法の開発に関する研究 | ||||
(3)生態系モデルによる環境負荷の影響評価手法に関する研究 | ||||
H7継続 | D−2 | 東アジア海域における有害化学物質の動態解明に関する研究 | (1)有機ハロゲン化合物を中心とする有害化学物質の時空間変動機構に関する研究 | |
H8新規 | D−3 | アジア大陸隣接海域帯の生態系変動の検知と陸域影響抽出に関する研究 | (1)海洋生態系の時系列変動の検知と大陸からの人為影響抽出に関する研究 | |
継続 | D−4 | サンゴ礁生態系の維持機構の解明とその保全に関する研究 | (3)サンゴ礁変質のモニタリング手法の開発に関する研究 |
E.熱帯林の減少
課題分類 | 研究課題名 | |||
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H8新規 | E−1 | 熱帯環境林保続のための指標の策定に関する研究 | (2)撹乱環境下における熱帯稚樹の応答選択に関する研究 | |
(3)熱帯林内の構成樹種の遺伝的相関に関する研究 | ||||
H8新規 | E−2 | 熱帯環境保全林における野生生物の多様性と持続的管理のための指標に関する研究 | (2)森林の人為的撹乱が昆虫群集の多様性に与える影響に関する研究 | |
(3)動植物の種特異的関係に基づく生物種の生態特性の指標化に関する研究 | ||||
H8新規 | E−3 | 熱帯林の環境保全機能の評価に関する研究 | (1)熱帯林における撹乱が土壌構造に及ぼす影響の評価に関する研究 | |
継続 | E−5 | 人工衛星データを用いた東南アジア地域の地表面被覆分布図の作成に関する研究 |
F.生物多様性の減少
課題分類 | 研究課題名 | |||
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H8新規 | F−1 | 野生生物集団の絶滅プロセスに関する研究 | (1)小集団の遺伝的変異と近交弱勢の効果の解明 | |
(2)寄生者・病原体の効果と伝幡機構の解明 | ||||
(3)種間関係の撹乱の影響の解明 | ||||
(4)数理モデルによる絶滅プロセスの総合的解析 | ||||
継続 | F−2 | アジア太平洋地域における湿地等の環境監視保全手法の開発に関する研究 | (1)人工衛星データを用いたアジア湿地分布図の作成に関する研究 | |
H8新規 | F−3 | 発生遺伝子工学的手法による希少野生動物の個体復元及び増殖技術の開発 | (3)純系実験動物を使った近交退化システムの動態解析に関する研究 | |
H8新規 | F−4 | 生物多様生保全の観点からみたアジア地域における保護地域の設定・評価に関する研究 | (1)東南アジア地域における野生生物保護区のデータベース化とそれを用いた生物多様性評価手法の開発に関する研究 |
H.人間・社会的側面(分野)
課題分類 | 研究課題名 | |||
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継続 | H−1 | 地球環境負荷低減のための都市とライフスタイルのあり方に関する研究 | ||
継続 | H−3 | 地球環境保全に関する土地利用・被覆変化研究(LU/GEC) | (1)アジア・太平洋地域の土地利用・被覆変化の長期予測 | |
(2)地理情報システムを用いたアジア・太平洋地域における土地利用・被覆データのスケーリング手法の開発 | ||||
H8新規 | H−4 | アジア地域における人間活動による広域環境変化と経済発展の相互影響に関する研究 |
II.総合化研究
課題分類 | 研究課題名 | |||
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継続 | IR−1 | 持続的発展のための環境と経済の統合評価手法に関する研究 | (1)環境経済統合目標の設定のための経済モデルの開発に関する研究 | |
(2)政策目標の設定と評価のための環境資源勘定と環境指標の統合手法に関する研究 | ||||
継続 | IR−3 | 地球環境予測のための情報のあり方に関する研究 |
III.課題検討調査研究(F/S)
課題分類 | 研究課題名 |
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FS-4 | 石油汚染の海産生物に及ぼす影響及びモニタリング手法の開発に関する予備的研究 |
FSー6 | アジア諸国における開発水準と生活の豊かさ(QOL、quality of life),環境意識・行動に関わる予備的研究 |