所内研究発表会報告

　恒例の所内発表会が今年度も12月14日に開催された。今回の所内発表会では，所内の新人，科学技術特別研究員，ＳＴＡフェローを中心に21件のポスター形式の発表と，総務部による飛び入りのパソコンによる「インサイド・ニース」の発表展示があった。

　当日は，その直前に催された石井副所長によるサロン・ド・ニースの熱気がそのまま大山記念ホール前ロビー会場に持ち込まれ，狭くもないロビーに人が溢れ，移動するのも一苦労するほどの盛況であった。また，あちこちのポスターの前で議論に白熱する姿が多々見られ，本発表会の目的である所内の交流が十分に達成されたと思われる。

　発表会に引き続いて，忘年会代わりの懇親会が催されたが，飲物を片手に持ったままでの議論が延々と続けられている姿もまだ見られ，所員の関心の高さと発表者の対応の良さに感心した。発表者に対する励みになることを念じて，今年度も所長，副所長から「これからもがんばりま賞」が環境健康部の佐藤雅彦さんと地球環境センターの浮貝太一さんのグループに授与された。なお，授与に先立って所長の講評があったが，その中での「発表者の自己満足でなく，見る側の立場に立った分かりやすい発表を心がけること」の辛口の要望は，発表者の姿勢の原点として，今回の発表者のみならず，研究員全員が改めて率直に受け止めなければならないことであろう。