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「内分泌かく乱化学物質及びダイオキシン類のリスク評価と管理研究プロジェクト」の全体構成

 本研究プロジェクトは、以下の課題に沿って、平成13〜17年度にかけて実施されています。

課題1:内分泌かく乱化学物質・ダイオキシン類の計測法および生物検定法

 環境庁SPEED'98に示された内分泌かく乱化学物質候補(65物質群)の中で、GC-MSによる一般的な分析法では定量が困難であった物質の新たな分析法の開発や、内分泌かく乱作用の評価法(生物試験法)の確立を目指して、さまざまな使用目的に応じた分析法・試験法を開発しています。

課題2:内分泌かく乱化学物質・ダイオキシン類の環境動態

 水生生物に雌性化作用を示す物質群(ビスフェノールA、ノニルフェノールなど)の野外分布状況や環境中での分解・消失などを明らかにする研究を行っています。

課題3:内分泌かく乱化学物質・ダイオキシン類のヒトの健康および野生生物に及ぼす影響に関する研究

3-1 内分泌かく乱化学物質・ダイオキシン類のヒトの健康に及ぼす影響に関する研究

 ヒト(とくに感受性が高いと考えられる胎児、新生児)のダイオキシン類曝露量を評価する一環として、インフォームドコンセントのもと、羊水、臍帯および母乳を採取し、ダイオキシン類の測定を行っています。

3-2 野生生物の生殖に及ぼす内分泌かく乱化学物質の影響に関する研究

 有機スズ汚染による、アワビの生殖への影響や、イボニシの全国174地点調査およびインポセックスのメカニズム解明などの研究を行っています。(本号は課題3-2をテーマに掲載しております)

課題4:内分泌かく乱化学物質の対策技術・手法の開発

 内分泌かく乱化学物質による環境影響を低減するために、微生物や植物を用いた処理技術の開発の研究や、内分泌かく乱化学物質の環境動態およびリスク評価と管理のための、総合的な情報システムと方法論を構築する研究、および内分泌かく乱作用を中心に文献調査によりデータベースの作成を行っています。

研究担当者

内分泌かく乱化学物質及びダイオキシン類のリスク評価と管理研究プロジェクト(平成13~17年度)

  • リーダー・サブリーダー
    森田 昌敏、遠山 千春、高野 裕久、米元 純三、鈴木 規之
  • 計測・生物検定・動態研究チーム
    白石 寛明、白石 不二雄、John S.Edmonds、高木 博夫、柴田 康行
  • 生体機能評価研究チーム
    三森 文行、梅津 豊司、渡邉 英宏、黒河 佳香
  • 病態生理研究チーム
    高野 裕久、今井 秀樹、石堂 正美、柳澤 利枝、井上 健一郎
  • 健康影響研究チーム
    米元 純三、曽根 秀子、西村 典子
  • 生態影響研究チーム
    堀口 敏宏、多田 満、高橋 慎司、菅谷 芳雄、鑪迫 典久
  • 対策技術チーム
    安原 昭夫、伊藤 裕康、橋本 俊次
  • 総合化研究チーム
    鈴木 規之、桜井 健郎

課題3-2 研究協力者(順不同)

  • 趙 顯書(麗水大学校)、鈴木 英雄、関本 実、関藤 守(東京大学三崎臨海実験所)、山川 紘(東京海洋大学)、西川 淳一(大阪大学大学院薬学研究科)、太田 康彦(鳥取大学農学部)、森下 文浩(広島大学大学院理学研究科)、松島 治(広島工業大学)、長尾 隆司(金沢工業大学)、勝 義直、井口 泰泉(岡崎統合バイオサイエンスセンター)、濱田 文彦、梶川 晃、今井 利為、滝口 直之、池田 武男、金子 栄一、小嶋 光浩、小津 淳一