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2017年12月25日

「適切排水処理システムの実用的な展開に関する研究 平成25~27年度」
国立環境研究所研究プロジェクト報告の刊行について
(お知らせ)

(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ、環境記者会同時配付)

平成29年12月25日(月)
国立研究開発法人国立環境研究所
 編集分科会委員長:三枝 信子
 編集分科会事務局
   (環境情報部情報企画室)
       室長:阿部 裕明
       担当:川尻 麻美

   国立研究開発法人国立環境研究所(以下、『国立環境研究所』という。)では、「国立環境研究所研究プロジェクト報告」として、「適切排水処理システムの実用的な展開に関する研究 平成25~27年度」を刊行します。
   本報告書は、省エネルギー型の排水処理技術であるメタン発酵の実用的な展開に必要な基礎知見を得るため、国内外の研究機関と連携し技術の最適化、性能実証を行った結果を取りまとめたものです。本研究の結果、今まで技術適用が困難であった低有機物濃度排水の無加温処理と、温室効果ガスの大量排出要因となっているバイオエタノール製造廃液の省・創エネルギー処理のための適切メタン発酵技術を提案することができました。

1 「適切排水処理システムの実用的な展開に関する研究 平成25~27年度」の概要

   人間活動の結果排出される多量の排水は、国内や先進国においては、水質保全の観点から好気性処理が施されていますが、電力消費が大きい等の経済的な理由から、開発途上国では、普及が妨げられています。また、東南アジア地域には資源作物とその加工品(砂糖、パーム油、バイオエタノール等)の生産が活発で、それらの製造・加工工程からは、有機物濃度の高い難分解性の廃液が多量に排出され、メタンなどの温室効果ガスの要因となっています。

   そこで、本研究では、省・創エネルギー型の処理技術であるメタン発酵を、技術が未適用の低有機物濃度排水の無加温処理、難分解性物質を含む高有機物濃度廃液の処理に適用するための基礎技術開発と性能実証を国内外の研究機関、民間企業と連携して行いました。

   その結果、本研究で開発を行ったグラニュール汚泥床は実産業排水(低濃度の飲料製造排水)の無加温メタン発酵処理においても、十分に高い排水処理性能(処理水質、メタン回収率)を安定的に発揮できることが明らかになり、同技術の実現化の可能性が強く示唆されました。また高濃度の難分解性有機物を含む、バイオエタノール製造廃液の適切メタン発酵処理術の開発に成功し、その安定的な運転手法、処理水の再利用方法の検証を行うことができました。

   今後、本研究の成果を有機性排水処理の省エネルギー化とそれに伴う温室効果ガスの削減、開発途上国における排水処理技術の普及などの施策に結びつけ、水環境および地球環境の保全に役立てていきたいと考えています。

●本報告書の研究課題代表者
  珠坪 一晃(しゅつぼ かずあき)
    国立環境研究所 地域環境研究センター 地域環境技術システム研究室長
   (現職名:国立環境研究所 地域環境研究センター 副センター長 兼 環境技術システム研究室長)

2 本報告書の閲覧及び問い合わせ先

●本報告書は研究所ホームページで閲覧できます。
  http://www.nies.go.jp/kanko/tokubetu/setsumei/sr-125-2017b.html

  既刊の「国立環境研究所研究プロジェクト報告」も閲覧できます。
  http://www.nies.go.jp/kanko/tokubetu/index.html

●本報告書についてのお問い合わせ先:国立環境研究所 環境情報部情報企画室出版普及係
  (TEL: 029-850-2343  E-mail: pub@nies.go.jp)

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