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2015年4月6日

国立環境研究所研究プロジェクト報告 第108号
「汎用IT製品中金属類のライフサイクルに着目した環境排出・動態・影響に関する横断連携研究(分野横断型提案研究)平成23~25年度」の刊行について(お知らせ)

(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ同時配付)

平成27年4月6日(月)
国立研究開発法人国立環境研究所
 編集委員会委員長:三枝 信子
 同事務局(環境情報部情報企画室)
   室 長     :阿部 裕明
   担 当     :宮下 七重

 国立環境研究所では、「国立環境研究所研究プロジェクト報告」第108号として、「汎用IT製品中金属類のライフサイクルに着目した環境排出・動態・影響に関する横断連携研究(分野横断型提案研究) 平成23~25年度」を刊行します。
 本報告書は、平成23~25年度の3年間にわたって研究所が実施した「汎用IT製品中金属類のライフサイクルに着目した環境排出・動態・影響に関する横断連携研究」の研究成果を取りまとめたものです。

1 「汎用IT製品中金属類のライフサイクルに着目した環境排出・動態・影響に関する横断連携研究(分野横断型提案研究) 平成23~25年度」 の概要

 国立環境研究所では、汎用IT製品に含まれる金属類について、その環境中への排出、排出後の動態及びその影響に関する研究に取り組んできました。特にレアメタルは、近年需要が急増している一方で、その有毒性が明らかになりつつあり、製品の製造、流通、使用及びリサイクルといった製品のライフサイクルの各場面に着目し、環境中への排出を監視することが必要になっています。

 本報告書は、汎用IT製品に含まれる金属類について、1) 製品ライフサイクルでの排出調査・解析研究、2) 海外E-waste(廃電気電子機器)処理サイトにおける汚染調査、3) レアメタルの大気中濃度の経年変化、4) 水土壌圏における動態・環境影響評価研究についての成果をとりまとめています。

 本研究では、以下のような研究成果が得られました。

1)レアメタルの製品中含有量の標準分析法が存在しないため、複数機関参加による相互検定を行い、暫定分析法を提示しました。

2)フィリピンのE-waste処理現場の作業者は、床面ダストや土壌に含まれる金属類を体内に取り込むことによる健康リスクが高い傾向が示されました。

3)この10年間にインジウムが急激に使用されるようになってきたにもかかわらず、都内大気中のインジウム濃度は減少傾向にあることが明らかになりました。

4)製品中のレアメタルは、酸性環境で溶出が促進されることや、土壌が廃電子基板から鉛の汚染を受けた場合、土壌中の生物構成に変化が生じ、金属耐性をもつ細菌相にシフトする可能性があることなどが明らかになりました。

 本報告書が、汎用IT製品に含まれる金属類の管理と環境負荷低減に役立つことを期待しております。

  • 本報告書の研究課題の課題代表者
     滝上 英孝(たきがみ ひでたか)
     国立環境研究所
     循環資源・廃棄物研究センター ライフサイクル物質管理研究室長

2 本報告書の閲覧及び問い合わせ先

「国立環境研究所研究プロジェクト報告書」は、研究所ホームページで閲覧できます。
  http://www.nies.go.jp/kanko/tokubetu/index.html

3 本件についての問い合わせ先

国立環境研究所 環境情報部情報企画室 出版普及係
(TEL: 029-850-2343  E-mail: pub@nies.go.jp)

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