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2015年4月30日

平成26年度の地方公共団体環境研究機関等と国立環境研究所との共同研究課題について

企画部研究推進室

 地方公共団体環境研究機関等(以下、地環研等)と国立環境研究所(以下、国環研)とが緊密な協力のもと、環境研究をよりいっそう発展させていくことを目標として、平成元年度より、両者の共同研究が実施されています。

 共同研究には、地環研等と国環研との研究者の協議により研究計画を定め、それに従って各々の研究所において研究を行うI型共同研究と、全国環境研協議会と国環研の協議を経て国環研と複数の地環研等の研究者が参加するII型共同研究の2種類があります。

 平成26年度には、19の地環研等とともに14課題のI型共同研究が実施されました(表1)。また、8課題のII型共同研究が延べ172地環研等研究機関と実施され、活発な研究交流を通じて環境研究の活性化に大きな役割を果たしています(表2)。

 このような共同研究を通じて地環研等および国環研双方の研究者が互いに交流することによって、環境科学研究の発展に寄与できるものと考えています。

表1 平成26年度 共同研究実施課題一覧(I型共同研究)
地環研機関名 課題名
岩手県環境保健研究センター WET手法を用いた水環境調査のケーススタディ
宮城県保健環境センター 事故・災害時における環境調査を想定した現場測定項目の整理と手法開発
群馬県衛生環境研究所 微小粒子状物質(PM2.5)に含まれる有機汚染物質の測定と遺伝毒性評価
 AMDISを用いたGC-MS用汎用全自動同定・定量データベースシステムの構築に関する予備検討
埼玉県環境科学国際センター 関東における粒子状物質削減のための動態解明
WET手法を用いた水環境調査のケーススタディ
千葉県環境研究センター WET手法を用いた水環境調査のケーススタディ
長野県環境保全研究所 カメラ画像を利用した高山帯の残雪および植物に及ぼす温暖化影響モニタリングに関する研究
山岳地域での大気中揮発性有機化合物の動態に関する研究
静岡県環境衛生科学研究所 事故・災害時における環境調査を想定した現場測定項目の整理と手法開発
 AMDISを用いたGC-MS用汎用全自動同定・定量データベースシステムの構築に関する予備検討
さいたま市健康科学研究センター WET手法を用いた水環境調査のケーススタディ
横浜市環境科学研究所 生物毒性試験を用いた横浜市内の河川水系における環境リスク評価に関する研究
川崎市環境総合研究所 WET手法を用いた水環境調査のケーススタディ
富山県環境科学センター 富山県におけるライダーを用いた長距離輸送エアロゾルに関する研究
 立山におけるアジア大陸起源物質の化学特性に関する研究
福井県衛生環境研究センター 跡地利用された最終処分場における安定化に関する研究
滋賀県琵琶湖環境科学研究センター WET手法を用いた水環境調査のケーススタディ
大阪府立環境農林水産総合研究所 ライダー観測データを用いた近畿地方の対流圏大気環境の調査
公益財団法人ひょうご環境創造協会兵庫県環境研究センター 日本のバックグラウンド地域におけるPM2.5の特性評価
名古屋市環境科学調査センター 微小粒子状物質(PM2.5)に含まれる有機汚染物質の測定と遺伝毒性評価
AMDISを用いたGC-MS用汎用全自動同定・定量データベースシステムの構築に関する予備検討
 WET手法を用いた水環境調査のケーススタディ
鳥取県衛生環境研究所 土壌シードバンクを活用した潜在植生評価に関する研究
広島県立総合技術研究所保健環境センター 微小粒子状物質(PM2.5)に含まれる有機汚染物質の測定と遺伝毒性評価
 AMDISを用いたGC-MS用汎用全自動同定・定量データベースシステムの構築に関する予備検討
福岡市保健環境研究所 微小粒子状物質(PM2.5)に含まれる有機汚染物質の測定と遺伝毒性評価

表2 平成26年度 共同研究実施課題一覧(II型共同研究)
地環研代表機関名 課題名 参加
機関数
大阪府立環境農林水産総合研究所 PM2.5の短期的/長期的環境基準超過をもたらす汚染機構の解明 57
新潟県保健環境科学研究所 山地森林生態系の保全に係わる生物・環境モニタリング 22
公益財団法人東京都環境公社 国内における化審法関連物質の排出源及び動態の解明 26
千葉県環境研究センター 沿岸海域環境の物質循環現状把握と変遷解析に関する研究 22
埼玉県環境科学国際センター 植物のストレス診断と環境モニタリングに関する研究 9
広島県立総合技術研究所保健環境センター 藻場・干潟等浅海域と陸水域における生態系機能評価と生息環境修復に関する研究 11
鳥取県衛生環境研究所 湖沼の生物多様性・生態系評価のための情報ネットワーク構築 21
福岡県保健環境研究所 微細藻類が生産する有毒物質ミクロシスチンのモニタリングに関する研究 4

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