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2013年2月28日

気候変動枠組条約第18回締約国会議(COP18)・京都議定書第8回締約国会合(CMP8)
~カタール・ドーハでのNIESの活動~

【行事報告】

企画部国際室 梅宮知佐、清水英幸

 国立環境研究所(NIES)は、2012年11月26日(月)から2週間、カタール・ドーハで開催された「気候変動枠組条約第18回締約国会議(COP18)・京都議定書第8回締約国会合(CMP8)」に参加しました。

1.展示ブース

 NIESはCOP会場内にブースを開設し、NIESの幅広い研究成果を30点以上納めたコンパクトディスク(CD)を訪れた方に手渡し、その研究概要を説明しました。また、2台のモニターを使って、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)による最新のモニタリング結果や、全球気候モデルMIROC5を用いた将来の気候シミュレーション結果の動画などを上映しました。最初の2日間で350名ほどの方がブースを訪れたため、CDが足りなくなるのではと心配しました。特に、アジア、アフリカの政府関係者が多く、NIESの研究が自分たちの地域にも有用であると考え、強い関心を示していました。また、欧米の研究者らは研究手法を始め具体的な質問をし、研究レベルでの情報共有を今後も図りたいなど、新たなネットワーク作りのきっかけが生まれました。

NIES展示ブースにおける活動

2.サイドイベント

 NIESはマレーシア工科大学(UTM)と共に、『低炭素アジア実現に向けて:科学と政策を橋渡しするモデルの役割』と題するサイドイベントを11月30日(金)に開催しました。NIESを代表して国際室長が歓迎の挨拶を行うとともに、NIESの概要を説明しました。その後、「低炭素アジアに向けた10の方策」及び「マレーシア・イスカンダル開発地域の2025年に向けた低炭素社会ブループリント(実行計画)」を世界に向けて公表しました。後半にはNIESを含む7名のパネリストがこれまでの研究成果を踏まえ、どのようにアジア低炭素社会の構築を前進させるか、また必要な支援とは何か、などを議論しました。日本が引き続き研究を通してアジア地域に貢献していくことへの期待が述べられた他、政策を実現するための資金調達、政策の進捗のモニタリングなど、NIESやUTMの研究者が今まさに取り組もうとしている課題について議論しました。アジアばかりでなくアフリカなど他地域も含め100名以上の方が参加し、熱心な討論が繰り広げられました。本サイドイベントはマレーシアや日本のプレスによって報道され、また会議後半にはマレーシアの環境大臣によるNIES展示ブースへの訪問もあり、両国の連携は更に深まりました。

NIESがUTMと共催したサイドイベント

3.会合への参加

 NIESから外国人共同研究者を含む10名(社会センター6名、計測センター2名、国際室2名)が参加し、ブースやサイドイベントで直接研究成果をアピールしたほか、政策研究の一環として交渉の行方を追いました。また、NIES所属の3名(地球センター2名、社会センター1名)は日本政府代表団に加わり、温室効果ガスインベントリや気候変動の国際枠組みに関連する政策研究の側面から支援しました。熱気溢れる会場で各国の参加者と交流しながら、NIESの研究成果を効果的にアピールすることで、各国機関との国際協力も一層推進可能ではないかと感じました。

COP18/CMP8でのNIESの活動については以下もご参照ください。

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