- 研究課題コード
- 2327KZ001
- 開始/終了年度
- 2023~2027年
- キーワード(日本語)
- 海底鉱物資源開発,洋上バイオアッセイ,ファイトアラートシステム,デジタルモデル
- キーワード(英語)
- Deep sea mining,Onboard bioassay,Phyto-alert system,Digital model
研究概要
海底鉱物資源開発サイトにおける海洋表層の環境影響評価手法として考案したファイトアラートシステム及び洋上バイオアッセイの技術評価や改良を行う。南鳥島周辺海域調査を通じてJAMSTECと共同して統合環境調査技術を確立し、また資源開発海域の環境影響評価・予測のためのデジタルモデルの作成と現場や遠隔地における可視化技術の開発を行う。これらにより海洋開発における海洋環境マネジメントの枠組みを構築する。
研究の性格
- 主たるもの:技術開発・評価
- 従たるもの:モニタリング・研究基盤整備
全体計画
ファイトアラートシステム及び洋上バイオアッセイに関しては、2025年度前半までに水質異変判定手順の改良、両技術の連携のための自動採水装置の開発、洋上バイオアッセイの常時可用性・再現性向上のための試験株の新たな品質管理手法の開発、海底鉱物資源海水溶出液の生態毒性試験による資源開発の潜在的な環境影響の検討を行う。2025年度以降は、南鳥島周辺海域で実施される海底鉱物資源回収実証試験において両技術の統合運用試験及び運用プロトコルの確立を行う。デジタルモデルに関しては2025年度前半までに表層環境の再現・予測のためのベースモデルと可視化のためのプラットフォームの構築を行う。2025年度以降は海底鉱物資源回収実証試験を行う海域を対象として現場観測データを反映した水質可視化を実現する。
今年度の研究概要
洋上バイオアッセイについては、レアアース泥の環境影響を多角的に評価するため、海水溶出試験と成分分析、生物応答試験を継続するとともに、溶出比や化学動態、操業シナリオに基づく影響評価法の検討を進める。ファイトアラートシステムについては、実証航海に向けて前年度までに開発した水質異変閾値の可変制御手法のシステムへの実装を行う。また、表層植物プランクトン群集の観測プロトコルの整備を進める。デジタルモデル開発では、前年度に引き続き有明海諫早湾の濁質拡散を対象としたUAV観測により画像データを収集し、拡散方向・速度の学習と簡易予測フレームワークの構築を行う。
外部との連携
海洋研究開発機構と連携して実施する。
- 関連する研究課題
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