- 研究課題コード
- 2125AW101
- 開始/終了年度
- 2021~2025年
- キーワード(日本語)
- 3R,循環経済,行動変容,超高齢社会,脱炭素社会
- キーワード(英語)
- 3Rs,circular economy,behavioral change,super-aging society,Decarbonized society
研究概要
人口減少・超高齢社会、脱炭素社会、ライフスタイルの多様化の中で、廃棄物処理と資源循環を支える循環型社会の仕組みにも変化が求められている。本研究課題では、資源循環と廃棄物管理に関するシステム分析と調査、制度設計と政策評価、ステークホルダーの行動分析を含む社会システム研究を行う。研究を通じて、国や自治体の廃棄物処理計画の目標設定や政策戦略の策定の支援、廃棄物処理システムの維持・確保に資する解決策の提示、廃棄物処理・資源循環の過程における化学物質の動態把握の手法開発などを目指す。
研究の性格
- 主たるもの:政策研究
- 従たるもの:行政支援調査・研究
全体計画
循環型社会形成推進基本計画ならびに廃棄物処理基本方針を支援して、人口オーナス時代の3R・廃棄物処理のシステムと方向性を提示しつつ、サーキュラーエコノミーの概念を取り入れ、資源循環システムを再設計(リデザイン)する研究を行う。
廃棄物処理・資源循環過程を中心とした化学物質のフロー・ストックを把握するための情報活用手法と基盤構築を行う。資源循環分野における人々の認識や行動、モノへの態度などを明らかにし、資源循環分野における持続可能なライフスタイルへの社会変革を促す基礎的な知見を得る。
今年度の研究概要
生活や就労の形態と一般廃棄物の排出や分別との関係を分析するとともに一般廃棄物モデルをより扱いやすいものに改良する。また、環境省の循環利用実態調査から抜けているフロー推計を行ったうえで、当該調査データと合わせて、日本における取組の進捗を分析・評価する。PRTRデータと産業廃棄物マニフェストデータを接続したものをもとに、化学物質移動および廃棄物排出の傾向分析を試行する。
少子高齢化や新型コロナ感染症などの社会変化に伴、地域の集団資源回収の変化について検討する。
EUにおけるEPR制度の調査を行い、制度の対象品目の追加や、制度によって集められた資金の使途拡大などの事例を調査する。そのうえで、今後の日本のEPR政策に求められる要素を検討する。繊維製品の循環利用に関する取り組み事例についてSROI(Social Return on Investment:社会的投資収益率)分析を行う。
- 関連する研究課題
- 26426 : PJ2_地域との協働による環境効率の高い技術・システムの提案と評価
- : 資源循環分野(イ政策対応研究)
- : 資源循環分野(ア先見的・先端的な基礎研究)