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高リスクが懸念される微量化学物質の実態解明に関する研究(平成 30年度)
Surveys of the reality of chemical substances with high risks

予算区分
AH 地環研
研究課題コード
1618AH001
開始/終了年度
2016~2018年
キーワード(日本語)
地環研ネットワーク,環境動態,化学物質
キーワード(英語)
Network for domestic environmental research institutes,Environmental dynamics,Chemical substance

研究概要

本課題で対象とするネオニコチノイド系農薬は、市民から地環研への問い合わせが増えていることから、正しい分析値に基づいてその環境動態を解明する社会的意義は非常に大きい。また、リン酸エステル難燃剤は、臭素系難燃剤の代替品として国内使用量が急激に増加している背景があり、難燃可塑剤も含めた分析対象成分数は約20種類に及ぶ。これら化学物質に関する環境中の濃度レベルの報告は限定的であることから、まずはその汚染状況の把握を試みる。また、環境中に存在する化学物質の地域特性や平常時においてどのような化学物質が検出されるのかをGC/TOFMS測定により検証する。

研究の性格

  • 主たるもの:モニタリング・研究基盤整備
  • 従たるもの:行政支援調査・研究

全体計画

2016年度:ネオニコチノイド、リン酸エステル系難燃剤の分析法を検討する。また、確立した方法を用いて国内の広範囲な地点でモニタリングを実施する。あわせて、ノンターゲット分析の統一分析条件を検討する。
2017年度:前年度の調査結果から特に監視すべき地点を選定し、ネオニコチノイド、リン酸エステル系難燃剤のモニタリングを継続する。各地域の環境試料を採取し、ノンターゲット分析により地域間の汚染特性の検証を進める。
2018年度:ノンターゲット分析による化学物質の同定を詳細に進め、潜在的なリスクを有する化学物質に関する知見を蓄積する。

今年度の研究概要

リン酸エステル系難燃剤の分析法を検討する。また、確立した方法を用いて国内の広範囲な地点でモニタリングを実施し、国内における汚染状況の把握を進める。

外部との連携

北海道立総合研究機構総合研究機構、岩手県環境保健研究センター、秋田県健康環境センター、山形県環境科学研究センター、宮城県保健環境センター、埼玉県環境科学国際センター、千葉県環境研究センター、東京都環境科学研究所、神奈川県環境科学センター、さいたま市健康科学研究センター、川崎市環境総合研究所、石川県保健環境センター、福井県衛生環境研究センター、滋賀県琵琶湖環境科学研究センター、京都府保健環境研究所、大阪府立環境農林水産総合研究所、兵庫県環境研究センター、名古屋市環境科学調査センター、大阪市立環境科学研究所、神戸市環境保健研究所、堺市衛生研究所、広島県立総合技術研究所、福岡県保健環境研究所、福岡市保健環境研究所

課題代表者

高澤 嘉一

  • 環境リスク・健康領域
    環境標準研究室
  • 室長(研究)
  • 博士 (工学)
  • 工学,化学
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担当者