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生物多様性に対する人為的環境攪乱要因の影響と管理戦略(平成 31年度)
Ecological Risk Assessment and Countermeasure for Artificial Disturbance

予算区分
AA 課題解決型
研究課題コード
1620AA032
開始/終了年度
2016~2020年
キーワード(日本語)
生物多様性,生態リスク,外来生物,農薬,ネオニコチノイド,感染症,鳥インフルエンザ,SETS,
キーワード(英語)
biodiversity,ecological risk,alien species,pesticide,neonicotinoide,infectious disease,avian virus,SFTS,

研究概要

外来種や野生生物感染症の蔓延、有害化学物質汚染等、人間によって持ち込まれた生物学的・化学的要因によって生物多様性の劣化が進んでいる。2018年度までに外来種・野生生物由来の新興感染症の影響プロセスの解明、農薬・汚染物質の影響評価を行い、2020年度までに防除手法・検疫手法開発、基準値の設定等管理戦略を構築する。以上により、人為的環境かく乱要因の影響防止策を提案するとともに、具体な施策・手法・システムを社会実装する

研究の性格

  • 主たるもの:行政支援調査・研究
  • 従たるもの:技術開発・評価

全体計画

人為的環境撹乱要因と野生生物感染症の感染拡大プロセスおよび生態リスクを明らかにして、これらの要因による影響管理手法を開発するとともに、侵略的外来生物の生態影響評価および防除手法開発、農薬による生態影響評価およびリスク管理手法の開発、野生生物由来の新興感染症(鳥インフルエンザ・ツボカビ・ダニ感染症)の管理対策を行う。具体的には、3年目までに特定外来生物の防除技術を確立し、防除優先順位を決定する。また、野外レベルの農薬の生態影響実態を解明し、感染症の分布拡大メカニズムを解明する。5年をめどとして、外来生物の全国防除システムを構築し、農薬取締法における農薬生態影響評価手法の高度化に向けて科学的知見を提供するとともに、野生生物感染症のリスク管理技術を確立する。これらを通じて、環境省外来生物法に基づく特定外来生物の防除システムの構築と、ネオニコチノイド農薬の生態リスク解明および安心・安全の情報提供、農薬取締法における生態リスク評価システムの高度化へ貢献する。また、野生生物感染症リスクからの希少種・危惧種の保全策の提言や感染症リスク管理の観点からの動物移送の管理指針の提言を実施し、生物多様性国家戦略に貢献する

今年度の研究概要

(1)特定外来生物アルゼンチンアリ・セイヨウオオマルハナバチの防除マニュアルを策定し、侵入地域において防除システム運用試験を実施する。
(2)ツマアカスズメバチ・ウチダザリガニ・グリーンアノールの新規防除手法を開発する
(3)マルハナバチ類に対する農薬の急性毒性試験およびコロニー繁殖毒性試験法を確立する
(4)メソコズム試験法をマニュアル化して地方レベルの試験運用を推進する
(5)野外環境における農薬残留分析および生物多様性評価を行う
(6)水生生物に対する農薬の生態リスク評価手法の高度化を行う
(7)野生渡り鳥の鳥インフルエンザ感染状況サーベイランスを行う
(8)鳥類の抗ウィルスタンパク質の発現量調査を行う
(9)アカリンダニの宿主特異性に関する生態的メカニズムの解明を目指して感染実験・野外調査を行う
(10)両生類ツボカビ菌の遺伝的変異調査
(11)野生動物感染症データベースの構築を開始する

外部との連携

森林総合研究所、自然環境研究センター、岐阜大学、宮崎大学、琵琶湖博物館、北海道立環境研究センター、韓国国立生態院、ニュージーランド防疫研究所、農研機構、愛媛大学、国内獣医学系大学、生物資源研究所、マレーシア森林研究所

課題代表者

五箇 公一

  • 生物・生態系環境研究センター
    生態リスク評価・対策研究室
  • 室長
  • 農学博士
  • 生物学,農学,化学
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担当者