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アジアを対象とした低炭素社会実現のためのシナリオ開発(平成 23年度)
Scenario development to realize low carbon societies in Asian countries

予算区分
BA 環境-地球推進 S6-1
研究課題コード
0913BA002
開始/終了年度
2009~2013年
キーワード(日本語)
低炭素社会,アジア発展途上国,シナリオ
キーワード(英語)
low carbon society, Asian developing countries, scenario

研究概要

戦略研究プロジェクトの全体テーマとして示されているアジアの低炭素社会に向けた中長期的政策オプションの立案・予測・評価手法の開発について、シナリオアプローチの手法を用いて、低炭素社会の実現に必要となる要素(社会経済の動向や対策)について定量的かつ定性的に分析するとともに、アジアの低炭素社会に向けた道筋をバックキャスティング手法を用いて検討する。

研究の性格

  • 主たるもの:政策研究
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

アジアの発展途上国を対象に、これまでに開発してきた統合評価モデルAIMを適用することで、低炭素社会の実現とともに経済発展など様々な課題をあわせて解決する中長期的な将来シナリオを描き、さらにその実現に向けた対策を検討、評価する。具体的には、
1.グローバルシナリオと整合したアジア低炭素社会シナリオを開発する。
2.世界経済・エネルギー・技術に関するモデル群(トップダウン的アプローチによる長期的経済・気候統合モデル、世界多地域・多部門一般均衡型経済エネルギーモデル、世界多地域エンドユーズ・ボトムアップ型エネルギー需要モデル)の改良・整備を行い、それらと他のサブテーマの各都市・地方及び各国・地域の低炭素社会シナリオの成果や、エネルギーシステムシナリオの成果を統合し、グローバルシナリオと連携したアジア全域を対象とするアジア低炭素社会の定量的シナリオを構築する。
3.バックキャスティングモデルを改良することで、そこに至る道筋を検討し、アジア低炭素社会ロードマップを具体的かつ定量的に提示する。

今年度の研究概要

要素モデルを用いて、アジア各国の低炭素社会実現に向けた社会の変化を描写する。
また、昨年までに開発した世界モデルにこれらの情報を反映させた試算に着手し、2050年半減社会の定量シナリオを更新する。

外部との連携

本課題は、以下の各機関との共同研究である。
京都大学(松岡譲教授)
みずほ情報総研(日比野剛シニアマネージャー)
日本エネルギー経済研究所(伊藤浩吉常務理事)
また、以下の各国各機関の研究者と研究を推進する。
中国 能源研究所 X.Hu、K.Jiang
インド インド経営大学院 P.R.Shukla
タイ アジア工科大学 R.Shrestha

備考

地球温暖化研究プログラム、持続可能社会転換方策研究プログラムに関連する研究課題である。

課題代表者

増井 利彦

  • 社会システム領域
  • 領域長
  • 博士(工学)
  • システム工学,土木工学,経済学
portrait

担当者

  • 藤野 純一
  • 花岡 達也社会システム領域
  • 金森 有子社会システム領域
  • 芦名 秀一社会システム領域
  • 明石 修
  • 岩渕 裕子
  • portrait
    高橋 潔社会システム領域
  • portrait
    肱岡 靖明気候変動適応センター
  • 甲斐沼 美紀子
  • 加用 現空
  • 須田 真依子
  • 戴 瀚程
  • 藤森 真一郎