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 公害学者・宇井純さんが亡くなって1年が経つ。現場を歩き,被害者の声を聞き,事実を丹念に拾い上げて論理的につなぎ,公害を出す側やそれに加担する側を厳しく追及した。その宇井さんが亡くなられる前,環境科学を志す若い研究者が育っていること自体は結構だが,抽象論であったり,きれいなモデルを作ってアレンジしてしまうことを危惧されていたという。それでは環境の研究は進むが,環境自体は滅んでいくのではないか,と。翻って,現在の国立環境研究所はどうであろうか。

(T.H.)