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公開シンポジウム報告

研究所行事紹介

国立環境研究所セミナー委員会

 国立環境研究所2005年度公開シンポジウムが,さる6月12日(メルパルクホール:港区芝公園)および25日(京都市アバンティホール:京都市南区東九条)に開催されました。国立環境研究所の研究内容と成果を幅広く社会に知っていただくことを目的としたこの行事も,今年で第8回目を迎えました。

 今年度はメインテーマを「地球とくらしの環境学-あなたが知りたいこと,私たちがお伝えしたいこと-」として,4つの講演,25のポスター発表を行いました。今年度から初めて土曜日(京都),日曜日(東京)の開催となりましたが,東京会場では885名,京都会場では349名の方の参加を得ることができました。特に京都会場では超満員の状態でした。また,30歳以下の参加者数が増加する等,従来の平日開催と比べ,より幅広い方々に研究成果をお伝えできたのではかいかと考えています。

 今回のシンポジウムで私たちが選んだ講演テーマは,地球温暖化,廃棄物,化学物質の3つです。地球温暖化による気候の変化と脱温暖化社会へ向けての取り組み,日々の暮らしに直結した廃棄物問題に関する問いかけ,膨大な化学物質のリスク評価についての計4講演を行いました。各講演とも会場の方々とも活発な議論をすることができ,私たちも大きな収穫がありました。また,講演の前後約1時間はポスターセッションを行い,東京,京都会場ともに研究者本人が直接説明し,また質問などに回答しました。ポスターセッションは,講演とは異なり,研究所での幅広い研究成果をお伝えする内容でしたが,各ポスターの前では終始活発な質疑応答が行われ,環境問題への関心の高さを実感することができました。

 最後に,東京・京都両会場でたくさんのアンケート回答をいただきました。好意的なご意見を多くいただけましたが,公開シンポジウムに対する皆様の声は私たちが環境研究を進めていく上で非常に重要な指針のひとつとなります。

 今回は,個人,地域での活動,学校などの場でさらに多くの方々に「私たちのお伝えしたいこと」をお伝えするため,シンポジウムの内容をDVD化し広く一般の方にも配布する予定です。皆様に有効に活用頂くとともに,ぜひご意見を頂戴したいと思います。

 なお,これまでと同様,講演およびポスターに用いた図表,ならびにアンケートで寄せられた質問に対する回答を,国立環境研究所のホームページ(http://www.nies.go.jp/sympo/index.html)に掲載しています。

 (DVDの申し込み方法等につきましては,国立環境研究所HPにおいてお知らせする予定です。)

プログラム

12:00~13:00 ポスターセッション(*)

13:00~13:05 開会挨拶(大塚柳太郎 理事長)

13:05~13:45 講演1

地球温暖化-何が起こるか,どう防ぐか-温暖化が招く気候の変化とその影響(江守正多)

13:45~14:25 講演2

地球温暖化-何が起こるか,どう防ぐか温暖化を防ぐ社会のあり方

-脱温暖化社会に向けた3つの取り組み-(藤野純一)

14:25~14:40 休憩

14:40~15:20 講演3

循環型社会に向けた「技術」と「ライフスタイル」-五つの問いかけ-(大迫政浩)

15:20~16:00 講演4

化学物質の安全性はどこまでわかっているか(白石寛明)

16:00~16:05 閉会挨拶(西岡秀三 理事)

16:05~17:00 ポスターセッション(*)

司会 青野光子,山田正人

(*)ポスターセッション

1.世界の最前線からわかりやすくメッセージを伝えるために
2.我が国における温暖化対策税導入の効果とその影響-京都議定書の達成に向けて-
3.社会経済活動が及ぼす流域圏・水環境へのインパクト-中国の長江流域を例にして-
4.廃木材のリサイクル-炭化処理とその安全性-
5.洋上ウィンドファーム-風力発電はどれほどのエネルギーを供給できるのか?-
6.環境標準試料-環境物差しとしての役割-
7.東アジアの地域気候の変化と対流圏オゾンの変動
8.黄砂の発生地域と輸送経路を数値シミュレーションで探る
9.どうしたら低減できるか,沿道の大気汚染
10.摩周湖の水-地球環境のベースラインモニタリング-
11.我が国の高山植物と温暖化影響-キタダケソウを例として-
12.地上から上空の地球環境を観る
13.航空機とタワーで探るシベリアの二酸化炭素
14.人工衛星から地球大気の二酸化炭素濃度を精密に測る
15.野生鳥類における環境ホルモン問題
16.海の生き物に観察される内分泌攪乱-実態と新たな作用メカニズム-
17.「透明な」メダカで環境汚染を測る-あたらしい実験魚-
18.化学物質に対する過敏状態は実験動物で誘導できるか?
19.ディーゼル排気中のニトロフェノール化合物-循環器,自律神経および生殖器系への影響-
20.ダムによる流域分断が引き起こす生物多様性の低下
21.保護区選びの優先順位-かけがえのなさを評価する-
22.なぜ有明海の海水は栄養豊富なのだろうか?-植物プランクトンを食べる生き物の重要性-
23.「西洋人による日本風景の評価」に果たした植物分類学の知識
24.環境情報を分かりやすく発信-情報交流の場も提供-
25.環境GIS-全国の環境の状況を地図やグラフで見る-

東京会場の様子
京都会場の様子