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 受賞者氏名:井上 元
受賞年月日:平成15年10月16日
賞の名称:堀内賞
受賞対象:温室効果気体のモニタリング研究の推進
受賞者からひとこと:今回,気象学会の堀内賞を頂きました仕事は,「温室効果気体のモニタリング研究の推進」です。地球環境研究センターの立ち上げ以来,様々な方々のご助力・ご協力を得て行ってきたモニタリングが,気象学会の皆さんの評価を得た結果,その代表として私に賞が与えられたものと考えています。受賞講演でも話したのですが,私は45歳まではレーザー分光などの仕事をしていました。その歳になって大きく研究分野を変えて温室効果ガスモニタリングの分野に転進した背景には,環境庁や公害研が地球環境問題に大きく舵を切った時期に企画官となった偶然もあります。また,地球環境研究センターが発足し,安原局長の自筆で地球環境モニタリングの予算に2億円と書いたメモが廻ってきたとき,私は環境庁は本気で地球環境問題に取り組むことを決意したと実感したこともあります。それまで温室効果ガスの観測などにまったく縁が無かったため,この分野で先進的な研究を進めていた中澤助教授(東北大)などに,いろいろ教わるところからはじめました。また,樋口先生(名大)からは,「最も大きな気候変化が起こるシベリアは重要な研究対象だ」とヒントを頂きました。そうして沖縄の波照間島での温室効果ガス地上観測などと並んで,シベリアで航空機観測などを行うことになったわけです。後発のハンディを乗り越えて,世界の空白地帯であるシベリアの観測に取り組んだことが,結果的には私たちのモニタリングに世界の注目を集めることができ,今回の受賞に結びついたと考えます(組織や肩書きは当時)。