平成6年度地方公共団体公害研究機関と国立環境研究所との共同研究課題について
その他の報告
光本 茂記
平成6年度の地方公共団体公害研究機関と国立環境研究所との共同研究課題の募集を例年通り行った結果,本年は別表のように24研究機関から合計40件(1月11日現在)の提案が寄せられている。昨年の55件に比べて少ないのは,昨年度から提案を随時受け付けることにしたためと思われ,今後,多数の提案が寄せられることと期待している。
環境科学研究のより一層の発展に資することを目的として平成元年度にスタートしたこの共同研究も,今回の募集で6回目を数え,すっかり定着してきたように思われる。それと同時に新規提案課題が今回は若干少なくなってきた。(1月11日現在で9件)。研究の種類としては研究者間の協議に基づきそれぞれの機関で研究を行うBタイプがこれまでの共同研究のほとんどを占めている。本年度は,Cタイプ(国立環境研究所の特別研究などのプロジェクトを要とした形で複数の機関が参加する共同研究の形態)についての照会も1件あったが,まだ提案が提出されるには至っていない。
前述のように本年度も昨年に引き続き提案を随時受け付けているので,積極的な課題提案をお願いいたします。また,共同研究の進め方や将来像についてのご意見もお寄せ下さい。
(みつもと しげき,研究企画官)

目次
- 環境基本法時代における環境研究の展開巻頭言
- 環境リスク研究の課題論評
- 関西地域における春季高濃度大気汚染の生成機構調査プロジェクト研究の紹介
- 人工衛星搭載レーザーレーダーを用いた大気環境の評価に関する研究プロジェクト研究の紹介
- “Role of Heterotrophic Bacteria in Complete Mineralization of Trichloroethyleneby Methylocystis sp. Strain M.”Hiroo Uchiyama, Toshiaki Nakajima,Osami Yagi and Tadaatu Nakahara:Applied and Environmental Microbiology,58,3067-3071 (1992)論文紹介
- 日本国内の113湖沼におけるCOD環境基準の達成状況論文紹介
- 人骨をもちいた生物学的モニタリング研究ノート
- 二酸化窒素暴露と出生による酸素環境変化がラット肺におよぼす影響研究ノート
- 共同実験2棟(仮称)の建築についてその他の報告
- 地球環境研究総合推進費研究発表会ネットワーク
- 主要人事異動
- 編集後記