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正確な種同定と生態情報にもとづく保護区・OECMの有効性評価指標開発と保全優先度の地図化(令和 6年度)
Development of indicator for effectiveness evaluation of conservation area and OECM and spatial conservation prioritization based on correct species identification and ecological information

予算区分
4-2301サブテーマ3
研究課題コード
2424BA002
開始/終了年度
2023~2025年
キーワード(日本語)
絶滅危惧植物,指標種,分布推定
キーワード(英語)
Endangered plants,Indicator species,Distribution modelling

研究概要

30by30を達成するには、保護地域の拡張とともに管理の質の向上が必須である。わが国では国立公園内ですら、シカ食害、湿地・草地の遷移などにより絶滅危惧種の減少が続いている。
MIG-seqを活用した系統解析にもとづいて再同定した植物種の分布・生態に関する統合DBBと系統解析・集団遺伝解析結果をもとに、遺伝子・種・生態系多様性の指標開発・評価を進める。また、分布モデルによる保全優先度等の評価・地図化を進める。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:技術開発・評価

全体計画

(1)指標種による効率的なOECMのモニタリング・保全効果の評価手法を開発する。
(2)正確な同定と遺伝情報に基づく分布推定モデルを構築し、未記載種を中心とした保全重要種の分布を地図化する。
(3)(1),(2)に基づく、シカ食害対策等の保全優先度の地図化を行う。

今年度の研究概要

正確に種同定された植物種の分布・遺伝データに基づき、モデル構築に十分な地点数が得られた種を対象に、分布推定モデルを構築する。中でも顕著な遺伝構造が確認された種については、遺伝タイプごとに分布推定モデルを構築することで、遺伝的多様性の地図化を行う。
生育環境・フェノロジー・送粉型・種子散布型などの情報と、正確な同定にアップデートした分布情報に基づいた指標種抽出結果に基づいて、より効果的な指標種を特定し、これらの種に基づく有効性評価指標を開発する。

外部との連携

横浜国立大学、東北大学、九州オープンユニバーシティ

課題代表者

石濱 史子

  • 生物多様性領域
    生物多様性評価・予測研究室
  • 主幹研究員
  • 博士(学術)
  • 生物学
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