ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方

水銀研究運営経費(令和 6年度)
Management expenses for mercury research

研究課題コード
2125AV103
開始/終了年度
2021~2025年
キーワード(日本語)
水銀,地球規模動態,水圏生態系,全球モデル,健康影響
キーワード(英語)
mercury,global fate and transport,aquatic ecosystem,global fate model,health effect

研究概要

水銀に関する水俣条約の締結を受け、地球規模における水銀管理を支える科学的知見の構築が急務である。本研究では、自然界における水銀の地球規模の動態を観測およびモデルの双方の取り組みによって明らかにする。また、生活環境に由来する水銀の低用量曝露の体内動態や健康影響に関する研究に取り組み、地球規模での水銀のリスク管理の基礎となる科学的知見の提供を目指す。

研究の性格

  • 主たるもの:政策研究
  • 従たるもの:基礎科学研究

全体計画

以下の4課題を実施し、地球規模での水銀のリスク管理の基礎となる研究を進め、水銀に関する水俣条約の有効性評価に資する科学的知見の提供を目指す。あわせて関連する研究課題の基盤として活用する。
課題1:環境中水銀の実態把握とその変動要因の解明に関する研究
課題2:水銀の全球多媒体動態の解析とモデル化に関する研究
課題3:生活環境に由来する水銀の健康影響に関する研究
課題4:化学動態の実験的研究

今年度の研究概要

課題1では、水俣条約の履行による対策効果を検証するために、つくば市における水銀の湿性沈着量モニタリングの継続と、カラマツ林による水銀フラックス観測を継続する。課題2では、全球モデルを用いて、温暖化等将来の環境要因の変化による影響評価と、影響要因を解明するための感度解析を実施する。課題3では、1)調査実施とともに、構築した分析法により、ヒト血液や毛髪を用いて形態別水銀測定を進め、水銀のヒトの曝露評価を行う。2)仔の病態変化の作用機序について引き続き解析を進める。課題4では、東京湾底質での水銀化学動態の実態を把握するため、東京湾の総水銀を測定するとともに、メチル水銀の測定を行い、水俣湾との比較を行う。

関連する研究課題

課題代表者

河合 徹

  • 環境リスク・健康領域
    リスク管理戦略研究室
  • 主任研究員
portrait

担当者