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ジェットエンジンオイル由来の粒子排出量推計に関する基礎データの構築(令和 6年度)
Development of basic data for estimating jet engine oil-derived particle emissions

予算区分
5-2405
研究課題コード
2426BA004
開始/終了年度
2024~2026年
キーワード(日本語)
航空機排ガス,エンジンオイル,排出量
キーワード(英語)
aircraft emission,engine oil,emission

研究概要

・過去に実施した大気観測およびエンジン試験の再解析に基づき、航空機ジェットエンジンオイル由来ナノ粒子の生成メカニズムを明らかにする。
・ジェットエンジンオイルに対応した粒子排出係数の推定方法を新たに提案し、それをデータベース化してサブテーマ1に提供する。
・主要空港の一部について実大気観測を行い、ジェットエンジンオイル由来の粒子排出量の検証データをサブテーマ1に提供する。また、オイル由来のマーカーを利用して空港周辺のUFP拡散範囲・過程を検証するためのデータをサブテーマ1に提供する。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:行政支援調査・研究

全体計画

(2024年度)国立環境研究所が推進費5-1709と5-2004で実施した大気観測・エンジン試験の再解析に基づき、世界シェアの大きいCFM International社やPratt & Whitney社のエンジンを中心としてジェットエンジンオイル由来ナノ粒子の生成メカニズムの仮説を立てた。サブテーマ1と共同で実験室において蒸発・核生成によるオイル粒子生成を試行し、仮説を矛盾なく説明できる温度条件が実現可能か多角的に検証する。さらに、空港周辺における航空機排ガスの拡散範囲・過程を検証するために、推進費5-1709で成分分析実績がある成田空港周辺において予備的な大気観測を実施する。
(2025年度)前年度の実験・解析を継続する。代表的なエンジン機種 (CFM56) の試験データに基づいてオイル由来の排出係数を推定し、サブテーマ1の計算のために提供する。サブテーマ1および2と共同で空港周辺において粒径別の大気粒子試料を捕集し、加熱脱着ガスクロマトグラフ-質量分析法 (TD-GC/MS) および高分解能透過型電子顕微鏡 (HRTEM) によるマーカー成分分析によりオイル粒子のトレーサーを同定する。前年度の予備観測と合わせて、空港周辺のどの程度の距離まで航空機起源の粒子が存在するか明らかにする。これらの知見をサブテーマ1のAEDT推計の検証データとして提供する。
(2026年度)過年度に採取した試料の化学組成分析、粒子形態観察等の結果をとりまとめる。これらの成果をSAE-E31会合やETH燃焼ナノ粒子学会等において発表する。

今年度の研究概要

国立環境研究所が推進費5-1709と5-2004で実施した大気観測・エンジン試験の再解析に基づき、世界シェアの大きいCFM International社やPratt & Whitney社のエンジンを中心としてジェットエンジンオイル由来ナノ粒子の生成メカニズムの仮説を立てた。サブテーマ1と共同で実験室において蒸発・核生成によるオイル粒子生成を試行し、仮説を矛盾なく説明できる温度条件が実現可能か多角的に検証する。さらに、空港周辺における航空機排ガスの拡散範囲・過程を検証するために、推進費5-1709で成分分析実績がある成田空港周辺において予備的な大気観測を実施する。

外部との連携

本推進費の代表者・分担者:竹川暢之教授(東京都立大学、研究代表)、森川多津子主席研究員(日本自動車研究所)、萩野浩之主席研究員(日本自動車研究所)、山田裕之教授(東京電機大学)

課題代表者

伏見 暁洋

  • 地球システム領域
    地球環境研究センター
  • 主幹研究員
  • 博士(工学)
  • 工学
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担当者