- 研究課題コード
- 2122AV001
- 開始/終了年度
- 2021~2022年
- キーワード(日本語)
- 浮遊型人工湿地,埋立地浸出水,フッ素化合物POPs
- キーワード(英語)
- floating constructed wetlands,landfill leachate ,fluorinated POPs
研究概要
持続可能な浸出水管理法として、浸出水調整池に直接導入可能な浮遊型人工湿地の開発を進めている。これまでに、浸出水中の難分解性有機物質であるフミン酸の除去への有効性を確認したが、実浸出水への適用性は不明である。また、近年、浸出水から高濃度でフッ素化合物POPsが検出されており、持続可能な適正処理が求められている。本研究では、実浸出水を対象としたフッ素化合物POPsの分析手法および処理性能評価手法を開発し、浮遊型人工湿地の除去特性を明らかとする。
研究の性格
- 主たるもの:技術開発・評価
- 従たるもの:基礎科学研究
全体計画
文献調査およびヒアリングを通じて、最終処分場でのフッ素化合物POPsの実態を整理する。浸出水を対象とした、フッ素化合物POPsの分析手法と浮遊型人工湿地の処理性能評価手法を開発する。これら試験法を用いて、浮遊型人工湿地の適用範囲と処理性能を明らかとするとともに、数理モデルを構築し、実規模で期待される効果をシミュレーションする。
今年度の研究概要
開発した試験法を用いて、浸出水中の窒素、有機物およびPFASを対象とした、浮遊型人工湿地の除去性能を評価するとともに、PFASの物質挙動を明らかにする。また、3施設の浸出水から検出されたPFASを対象に純試薬による分解実験を検討する。本試験で得られたパラメータを用いて、実規模で期待される効果をシミュレーションする。
- 関連する研究課題
- : 資源循環分野(ア先見的・先端的な基礎研究)