- 予算区分
- CD 文科-科研費
- 研究課題コード
- 1923CD001
- 開始/終了年度
- 2019~2023年
- キーワード(日本語)
- 短寿命気候強制因子,気候モデル,気候変動,大気汚染,エアロゾル・雲・降水
- キーワード(英語)
- short-lived climate forcers,climate model,climate change,air pollution,aerosol, cloud and precipitation
研究概要
大気中のPM2.5などの微粒子(エアロゾル)や、光化学オキシダントであるオゾンなどの微量気体は、大気汚染物質であると同時に気候変動を引き起こす物質であり、短寿命気候強制因子と呼ばれる。それらの気温や降水量などへの影響について、我々が開発を進めてきた気候モデルを用いて、組成ごと・地域ごとに定量的に評価する。
研究の性格
- 主たるもの:基礎科学研究
- 従たるもの:技術開発・評価
全体計画
本研究課題では、短寿命気候強制因子(Short-Lived Climate Forcers (SLCFs))の輸送過程および大気放射過程・雲降水過程への影響が計算できる以下の様々な時空間スケールの気候モデル・気象モデル(MIROC-SPRINTARS/CHASER、NICAM-Chem、SCALE-LES)を用いて、これらの数値モデルにおいて不確実性の高いエアロゾルに依存する雲・降水過程の精緻化を図りつつ、近年顕在化している極端な気温や降水などの災害に対する短寿命気候強制因子の影響の定量的理解を目指す。
今年度の研究概要
前年度に引き続き、高解像度モデルであるNICAM-Chemを用いたSLCFs排出量変化に対する気候応答実験結果を解析し、モデルで計算される雲スキームの違いによるSLCFs応答の違いを詳細に調査するための感度実験も実行する。また、発生領域が異なる化石燃料燃焼とバイオマス燃焼に関して、SLCFs排出量を変化させたときに計算される領域的な気候応答の違いに注目し、全球規模に与える影響を評価する。
外部との連携
九州大学(研究代表者)、名古屋大学、東京大学
- 関連する研究課題
課題代表者
五藤 大輔
- 地域環境保全領域
大気モデリング研究室 - 主幹研究員
- 博士(理学)
- 化学,物理学
担当者
-
打田 純也