- 予算区分
- BA 環境-推進費(委託費) 5-1709
- 研究課題コード
- 1719BA007
- 開始/終了年度
- 2017~2019年
- キーワード(日本語)
- 航空機排ガス,有機成分,元素,環境動態,起源
- キーワード(英語)
- aircraft exhaust, organic compounds, elements, environmental behavior, emission sources
研究概要
本研究では、これまでに我々が開発してきた高感度分析技術に基づき、空港内における超微小粒子状物質(UFP)の数濃度、質量濃度、化学組成を解明することを主目的とする。さらに、組成分析の結果に基づき、飛行機から排出されるUFPの起源や環境動態を明らかにする。また、UFPの空港周辺の濃度分布を推定するための、モデリング手法を開発する。
研究の性格
- 主たるもの:応用科学研究
- 従たるもの:基礎科学研究
全体計画
成田空港敷地内の滑走路近傍における実大気観測(超微小粒子状物質UFPの数濃度、質量濃度、化学組成)を3年間で夏と冬に1回ずつ実施する。サンプルは自動制御により昼夜別に捕集することで、離発着の有無による系統的な違いを分けた解析が可能になる。サンプリングには、粒径10 nm〜10 μmを粒径別に捕集可能なNanoMoudi IIを使用する。質量濃度が極微量であるUFPの化学組成を高感度分析するため、有機成分の分析には加熱脱着GC/MS法を、元素分析にはPIXE法を用いる。また、移流拡散モデルに組み込むためのUFP計算モジュールの改良・開発を行う。
今年度の研究概要
空港敷地内の夏季と冬季におけるUFPの化学組成の特徴や起源(燃料、オイル等) について解析する。夏季と冬季の有機組成の違いから、UFP成分の揮発の程度を明らかにする。
外部との連携
齊藤勝美氏(国立環境研究所客員研究員、イサラ研究所)
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