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日本における森林土壌有機炭素放出に及ぼす温暖化影響のポテンシャル評価に関する研究(平成 23年度)
The potential of carbon sink/source of Japanese Forest soils

予算区分
BB 環境-地球一括
研究課題コード
1015BB001
開始/終了年度
2010~2015年
キーワード(日本語)
土壌炭素,温暖化実験,土壌呼吸,14C,モデル
キーワード(英語)
soil carbon, soil warming, soil respiration, 14C, model

研究概要

北海道から九州までの6つの代表的な森林において、赤外線ヒーターを用いたフィールド土壌の人工的な温暖化操作実験や緯度差と標高差を利用した自然的な温暖化操作実験を行う。また、土壌呼吸の長期観測から、有機物分解に及ぼす気候変動や人為・自然攪乱の影響を検出するとともに、放射性炭素同位体比等の観測により土壌有機炭素の画分毎の分解特性を調査する。さらに、日本列島の森林と土壌タイプを網羅する100箇所程度の土壌を採集・培養し、微生物活性の温度反応を分析する。これらの観測結果に基づいて、陸域炭素循環モデルを用いて、現在および将来温暖化した場合の我が国の森林土壌の炭素蓄積能を定量的に評価する。

研究の性格

  • 主たるもの:モニタリング・研究基盤整備
  • 従たるもの:技術開発・評価

全体計画

本研究では、これまでに整備してきた温暖化操作実験サイトおよび森林フラックス観測地などの既存のプラットフォームと測定装置を継続運用し、代表的な森林生態系における観測によって土壌呼吸の時間・空間的変動に関するオリジナルデータを取得・解析するとともに、温暖化および攪乱が森林土壌微生物呼吸へ与える影響を評価する。また、土壌のインキュベーション実験と土壌有機物の14Cの観測を実施した上で、微生物呼吸の温暖化応答特性を広域的に解明する。さらに、炭素循環モデルによる観測結果の空間的拡張および将来予測を行う。

今年度の研究概要

確立された手法を用いて、6つの温暖化操作実験サイトおよび3ヶ所のフラックス観測地における土壌呼吸の定常観測を実施する。室内インキュベーション実験と自然環境下でのインキュベーション実験の総合比較を行う。

外部との連携

北海道大学、弘前大学、静岡大学、広島大学、宮崎大学

関連する研究課題

課題代表者

梁 乃申

  • 地球システム領域
  • シニア研究員
  • 学術博士
  • 林学
portrait

担当者