- 予算区分
- BY 環境-委託請負
- 研究課題コード
- 0913BY001
- 開始/終了年度
- 2009~2013年
- キーワード(日本語)
- 農薬,生物多様性,生態影響
- キーワード(英語)
- agricultural pesticides, biodiversity, ecological impacts
研究概要
本調査は圃場内外の生物多様性について、農薬の使用による影響を調査・分析することで、農薬の使用による圃場内外の生物多様性への影響をコントロールする手法をとりまとめること及びそれぞれの農薬が圃場内外の生物多様性にどの程度又はどのような影響を及ぼすのかについて、実験室〜圃場レベルで評価することが可能な評価手法を開発するため、これらに関する基礎的知見をとりまとめることを目的とするものである。
研究の性格
- 主たるもの:基礎科学研究
- 従たるもの:技術開発・評価
全体計画
2009年度は農薬の物理化学性状、作用機構、作用スペクトル、および基礎毒性情報を収集し整備し、試験薬剤の選定、圃場調査計画を検討する。
2010年度および2011年度は室内毒性試験および野外圃場試験を実施し、農薬による各生物種への影響および群集構造への影響を実証する。野外調査により野外環境における薬剤および生物群集の動態を調査する。
2012年度は薬剤の環境中動態および作用機構等の情報に加え、生物の個体群動態および群集動態を組込んだ生態系影響モデルを構築し、野外データにフィードバックし、検証する。
2013年度は生態系影響モデルに基づき、各種薬剤のリスク評価を試行する。生物多様性影響を評価するための指標生物および試験生物の選定を行う。
今年度の研究概要
水田メソコズム試験を実施し、箱苗施用剤の物理化学性状の違いによる生態系影響の差を検出する。本試験で発生した甲殻類、昆虫類の毒性評価を実施する。各種農薬の化学構造式、物理化学性状、生理作用機構、標的生物、室内毒性試験データおよび国内外における生態系影響に係る文献情報の収集・整理を継続する。
備考
(独立行政法人農業環境技術研究所)與語 靖洋、堀尾 剛、横山 淳史、永井 孝志
課題代表者
五箇 公一
- 生物多様性領域
生態リスク評価・対策研究室 - 特命研究員
- 農学博士
- 生物学,農学,化学
担当者
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早坂 大亮
-
鈴木 一隆